届かない子守唄

何故に歌うの 届かない
眠れぬ我が子 父(ちゃん)恋しかろ
そばにいたれば はねた夜具(やぐ)
そっと掛けたり できたのに

何故に歌うの 子守唄
歌って無駄と 知りつつも
そばにいたけど ままならぬ
生んだ父(ちゃん)を 許せ阿子(あこ)

いつか迎えに 指切りを
阿子と約束 したけれど
出来ない我は ただ一人
届かない歌 歌うのみ
 
そばにいたけど ままならぬ
甲斐なし父(ちゃん)を 許せ阿子

注 わだつみの歌と同じ作者の設定です。
同じく、26世紀の時代設定です。
副業が歌人という設定ゆえ、古い言葉を使っています。
実は、このシリーズ自体がライフワークの練習作品です。
誰が何と言っても実体は非公開っ(長すぎる)
作者によると、ネタ切れの時はどーぞとの事でした。
(ま、テメーが作ったキャラだから、文句言えねっか 笑)

以下、今では、ほとんど死語ですから、説明です。
阿子=我が子の古語 
夜具=ふとんの古語
ちゃん=父親に対する呼称の古語(江戸時代庶民)
甲斐=この場合、けじめをつけ子を認知すること
    母親は人妻で、その夫の反対で出来なかった。
    作者の友人である夫の策略で生まれた子だから。

最後にお詫び 設定、超複雑ですみません。m(__)m

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