9.完成そして引渡し

 仮住まいさんさようなら

 モデルハウスとして公開という手もあったのですが、私共は公開しませんでした。先に立て替えたご近所では殆ど公開していました。
 公開しなかった理由としては
@ 二階への階段以外、総バリヤフリーという特殊性。
 普通、主人の書斎は設けても、妻の書斎は無しという家が多い。なのに妻の書斎も作ってしまった。(ねたみを買うおそれあり)妻の書斎はつばさの趣味の一つが読書と文筆活動(?)ゆえ。
 それに来るか来ないか解らない母親の部屋と出来ていない子供部屋まで作ってしまった。
 玄関先の吹き抜け部分は、将来、エレベータを入れる予定で作りました。価格が安くなれば入れるつもりです。
 階段も、昇りやすく降りやすい特殊な設計でした。(予算上の理由により、後で増改築不能のため)よって普通の健常者(一般人)には参考にならない。
A 安全性の為
 モデルハウスにすると、間取りがご近所はおろか、遠方の人にも解ってしまう。泥棒や嫌がらせなど警戒のため。設計もわざと外から見にくい設計でした。公開しては設計の意味がありません。(自分の身は自分で守ることに徹することにしました)
B 建築会社の方針
 基本的に公開しない方針の建築会社を選んだ。
 モデルハウスにした場合のリスクの方が、値引きなどの金銭的な事よりもはるかに大きかったこともあります。しかし、プライバシーを詳しく公開したくないという基本方針に変わりはありませんでした。新住宅の外観・間取りはここでは一切公開しません。プライベートルームにお問い合わせされてもお答えいたしません。あしからず、ご了承下さい
 最後の払い込みを済ませたと同時に、工事は急ピッチで進んだように思います。たしか当初の予定より10日程早かったです。
 いよいよ、5/13日に引渡しの由、現場監督さんからメールが来ました。(何故かいつも深夜です。遅くまでお疲れ様ですが……)私たちの場合、連絡はいつもメールです。家ではおしゃべり好きなさくらんぼ君はともかく、私が言語障害があるので、メールがあるとありがたいです。
 たしか5月初頭から、慌てんぼうのつばさは引越しの準備を進めていました。今度は、いらない物といる物を振り分ける必要がなくて楽でした。殆どそのまま、元の箱に入れて持っていけば良かったからです。仮住まいに来て購入した物もありましたが、細かいものです。仮住まい時は家具も新居でも使えるものを買いました。それでもかなりの量になりました。
 いよいよ、引渡し。前回、行って中を見せてもらったので、広さ的には把握していました。現場監督さんから渡された書類の多さには少し驚きました。でも何しろ機械ばかりの家です。それもそんなものかと思いました。
 とうとう、5ヶ月半程過ごした仮住まいとのお別れの日が来ました。前の引越しの時のように寂しい思いもしなかったのは、やはり借家だったからかもしれません。それに前の時と違って、その家が取り壊されるのではなく、外からなら何時でも見られるという安心感からでしょう。案の定、絨毯を外した所、下にゴミがたまっていました。絨毯は敷く物ではありませんね。掃除をしてから、掃除機を積んで家を出ました。実は絨毯は、仮住まいの家具を置いた際の傷を懸念して敷きました。
 引越し後の解約手続きの時、フックなどつけなかったので、戻って来る額がありました。解約手続きはつばさでも行えましたので、単身歩いて行ってきました。当地の道の狭さに運転下手のつばさ、自信がなかったからです。
 しかし、ガスコンロはプロパン用でしたので当初、いらないと置いて行ったのですが、やはり私物と言うことで、持って帰るように管理人さんに言われてしまいました。結局、玄関先に出して置いて、夜さくらんぼ君の運転で、二人で自動車で取りに行きました。(そのコンロ、今、倉庫にお蔵入りになっていますが、いずれ処分しなければならないでしょうね)
 新居に移って、慣れない荷物の整理や、機器の操作、家具の新調などで通常の生活に戻るのは二ヵ月後でした。その二ヶ月の間に、さくらんぼ君が急性胆嚢炎で入院してしまいました。秘密だった改築も上司につばさが相談したのでばれてしまいました。(ーー;)ジトっ←byさくらんぼ しかし駆けつけてくれたさくらんぼ君の親類の方とつぱさママ(お勢津ちゃん)とつばさの親戚のおかげで何とか助かりました。この時ばかりは、つばさ一人では対処は無理でした。
文 つばさ 監修 信州さくらんぼ
以上

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