波形

ActiveSync3.0レビュー



さる11/8よりMicroSoft社のサイトでWindowsPC(母艦)とCE機の連携ソフト
「ActiveSync3.0」が公開されましたが、皆さんはもう試されたでしょうか。
今回はファーストインプレッションの形でレポートしてみます。

(CE機の画面キャプチャには伊藤 栄一郎氏CaptCEを使わせて戴いています。)

※なお,本レビューはTOM★の個人的体験と収集した情報を元に構成されていますので、
 個別の環境によって異なる可能性もあります。この点につきましては予め御了承願います。


HPC_small 
ダウンロードとセットアップ

 ActiveSync3.0は以下のURLからダウンロードすることが可能です。

 Microsoft社 ActiveSync 3.0のダウンロードページ
  http://www.asia.microsoft.com/japan/windowsce/products/download/activesync.htm


 ダウンロードする際に、使用しているブラウザが「IE4.0以上か否か」と選択する場面が
あります。「使用している」の指示に従うとダウンロード(4,084KB)とセットアップをその場
で実行します。「使用しない」の指示に従うとセットアップファイルをそのままダウンロードし
これをHDD上から実行することになります。

 ちなみにTOM★はダウンロードしたPCがセットアップする母艦ではなかったため、
「使用しない」の指示に従って作業しました。

実行すると保存した作業フォルダに一連のファイルが展開されます。この中にある
「setup.exe」を実行すればインストールが開始されます。実行すると以前のバージョンの
ActiveSyncは勝手に削除されるそうです...が私の場合は、直前に色々作業をしていた
ためにここでハングアップしてしまい、先に旧バージョンを削除してから入れ直したために
確認していません (^^;)

 ただ他の方の話を聞いていると、特に問題もなく無事に旧バージョン削除&インストール
出来たという話なのでこれは私のPC環境がたまたまその時不安定だった原因が大です。
なんでも「またMSが...」と思い込んでしまうのは良くない、という見本ですね(爆)。

後はセットアップウィザードの指示に従って諸設定をすると作業は完了です。
この辺りは特に問題ないでしょう。ここで接続を開始すると、ちょっと前よりうるさくなった(笑)
サウンドと共に、今までとはかなり見栄えの違ったウィンドウが母艦の画面に現れます。
(画面1)



画面1 ActiveSync3.0のウィンドウ(パソコン側)


なお、接続が上手く出来たら早い段階で通信速度設定を変更しておきましょう。
今度のActiveSyncは通信速度の変更が容易になったのですから、使わない手は
ありません。変更はCE機の「スタート」−「プログラム」−「通信」−「ActiveSync」
を選択し、ダイアログの「'シリアルポート@19200」を「57600」「115k」へ変更します。(画面2)
これをしないと通信速度の上限に引っかかって「なんだ、ちっとも速くならないじゃ
ないか」ということになりますのでご注意を...
などと偉そうなこと言っていますが、
私も某所で人から言われるまですっかり忘れていまして... (^^ゞ




画面2 通信速度の変更(CE機側)


HPC_small 使用感

さてActiveSync3.0を使用してみて、最初に目に付くのはユーザインターフェイス
が変わったことでしょう。機能的にはほぼ似ているのですが、接続を切るときなど
見栄えやメニュー類の階層構成などが若干変わっています。とはいえ従来の
ActiveSyncに慣れていればそれ程戸惑うことはありません。

実際の使用感ですが、体感速度レベルでスピードの向上がはっきり認められます。
興奮のあまりつい旧バージョンの接続確立−同期完了の所要時間を計測するのを
忘れてセットアップしてしまったため以前の所要時間の具体的な数字を挙げられない
のが残念ですが、恐らく旧バージョンで接続して暫くしてから同期して...といっている
間に接続確立−同期処理まで完了している位の速さだと思います。

またモバイルデバイスのフォルダをクリックしてもほぼ瞬時に(といってもモバイルデバイス
を開くときなど一部若干の遅延がありますが)返ってきます。以前のように一呼吸も二呼吸
も置いてようやくレスポンスがあったのに比べると大幅な改善です。

なお、以前のバージョンで問題になった、「IE5をインストールした母艦で
モバイルデバイスのメモリカード(CFカード)への書き込みをすると強制終了する」
という問題も解消されており、きちんとアクセスできますので御安心下さい(笑)。

ファイルの転送ですが、実際に自分の環境で100KBのログファイルを母艦→R520へ転送
してみました。転送速度とその計測結果は以下のとおりです。
19200bpsの時は計算上は43秒程度なのでほぼ上限値

転送方法 所要時間
シリアルポート@19200bps 50秒
シリアルポート@57600bps 36秒
シリアルポート@115kbps 34秒
ネットワーク(LAN,10BASE-T)接続 4秒


私の環境だと通信速度の上限は、どうも57600bpsで打ち止めのようです。
115kbpsの速度が出ていないので原因等は別途調査したいと思っている所ですが、
少なくとも57600bpsまでの結果では確かに短縮されていることが分かります。
もっともLAN接続の場合に比べてしまうと、一生懸命ポートの設定を調整して云々、
という労力も併せて考えればLANの方が手っ取り早いような気もしますが...

ということで、通常の場合はともかくログファイルなど大きいファイルを母艦と転送
するときは過度の期待を抱かずにCFカード経由を利用するかLAN接続を利用した
方が精神衛生上は良いのかも知れません (^^;)



HPC_small まとめ

まだ色々試している途中なので不明点は多いものの、レスポンスの良さや使い勝手など
トータルで見れば機能的にも価格的にも非常にお得なソフトになっています。
MSにしては珍しく(失礼)出来が良いですから、「どうせ大したこと無いだろう」と考えてい
る貴方にもお薦めです(笑)
。少なくとも旧バージョンよりはストレスが溜まらないことだけは
間違いないでしょう。



                                                    (1999-11-21)


前のページへ戻る



トップ アイコン
トップ