99年バレンシアの火祭りの闘牛開催予定表と見所

por 斎藤祐司

 

*3/13 バレンシア。ノビージョス(若牛)、グアダレスツ。

“ファン・バウティスタ、ラファエル・ロンキージョ、セルヒオ・ナバロ”。

*3/14 バレンシア。ノビージョス(若牛)、マノロ・ゴンサレス。

“エル・レンコ、トゥリビーニョ、マイテ・アルカラ”。

*3/15 バレンシア。牛、クアドゥリ。

“フランシスコ・エスプラ、ファン・モラ、エル・カリファ”。

*3/16 バレンシア。牛、ニーニョ・デ・ラ・カペア。

“ホセ・ルイス・モレノ、モランテ・デ・ラ・プエブラ、アルベルト・ラミレス”。

*3/17 バレンシア。牛、サン・ロレンソ。

“エンリケ・ポンセ、エル・コルドベス、エル・フリ”。

*3/18 バレンシア。牛、ハンディージャ。

“クーロ・ロメロ、エスパルタコ、マヌエル・カバジェーロ”。

*3/19 バレンシア。騎馬闘牛。牛、フェルミン・ボオルケス。(昼)

“レオナルド・エルナンデス、フェルミン・ボオルケス、パブロ・エルモソ・デ・メンドーサ、
パコ・オヘダ、アンディー・カルタヘナ、マルティン・ゴンサレス・ポラス”。

*3/19 バレンシア。牛、アタナシオ・フェルナンデス。

“リトリ、エンリケ・ポンセ、ビセンテ・バレラ”。

*3/20 バレンシア。牛、アルクルセン。

“ビセンテ・バレラ、リベラ・オルドニェス、エル・フリ”。


バレンシアの見所

por 斎藤祐司

 バレンシアの火祭りからサラゴサのピラール祭までが一般的に言われるスペインの闘牛シーズン。闘牛場は、3つのランクに分けられている。ここは、第一級闘牛場。そして、第一級闘牛場での今年初めての祭り。また、良い牛を出す事でも知られている。

 今年のメンバーを観ると?と思う。先ずホセ・トマスが干されたこと。ホセ・トマスはガッカリしていた。こっちもガックリ来た。この他にも、一流闘牛士の主なところで、セサル・リンコン、エウヘニオ・デ・モラ、ミゲル・アベジャン、ホセリートが出ない。こんなので良いのだろうか。ペピン・リリア、エル・タト、ビクトル・プエルトも出ない。

 2回出るのは、ポンセとバレラ。当然だ。2人ともバレンシア出身だからだ。他では、エル・フリだけ。今年1番の話題が、正闘牛士になった、エル・フリだ。これは、今年一年間続くだろう。他の所でも書いたが、オファーだけで、180も来ているのだ。

 13日、14日のノビジェーロは1人も知りませんので省きます。15日のエスプラは、闘牛博士の様な人。良く闘牛を知っています。見せ場はバンデリージャ撃ち。カポーテ技。時々見せる、レシビエンド(牛を向かえて刺す、剣刺し)という剣刺し。ファン・モラは、マノレーテ以前の真剣を初めから使ったムレタ捌きをする人です。地味目な闘牛ですがしっかりとした技を見せます。エル・カリファは見たことがない闘牛士。分かりません。

 16日は、牛が、往年の大闘牛士、ニーニョ・デ・ラ・カペアの牧場の牛。モレノは去年の終わり頃活躍した闘牛士。モランテは、去年セビージャ、サラゴサ、の最優秀闘牛士。クラシックな闘牛をする。アルベルトは、期待の新鋭。彼もクラシックタイプの闘牛。

 17日は、地元のポンセ。92年から大闘牛士の道を歩む。きっと祭りを盛り上げてくれることでしょう。エル・コルドベスは、60年代に大ブームを起こした同名の闘牛士の息子と言われている。カエル飛び、頭突き、など派手な事を得意にして見せ場を作ります。去年はバレンシアで最優秀闘牛士になった。エル・フリは、今年スペイン中の注目の16歳の闘牛士。闘牛ファンじゃない人も闘牛の虜に出来る、今や闘牛界のアイドル的存在。是非観て下さい。

 18日の、牛はハンディージャ牧場。これは、闘牛ファンが認める良い牛の代表の1つ。現役最年長60代闘牛士、クーロ・ロメロは、何と言ってもカポーテが見せ場。へっぴり腰のムレタ捌きに、牛に対する恐怖が出ている。100回に1回良い闘牛を見せる。でも、大変なファンと人気をいまだに持っている。エスパルタコは、過去に7年連続NO1闘牛士になった、大闘牛士。大怪我からの復帰。またファンを沸かせるか。マヌエルはとても良い闘牛士。一昨年あたりからその才能を発揮している。カポーテもムレタも素晴らしい。

 19日の昼は騎馬闘牛。フェルミン、メンドーサのタズナ捌きは見物。パコは、去年の後半から凄く上手くなった。アンディーは、良い馬を持っている。

 19日の午後は、牛がアタナシオ・フェルナンデス。良い牛。この日は祭りのメイン。リトリは、今年で引退を宣言している。牛を観ないでの、マノレティーナ。膝を着いてのモリネーテ。そして、牛の前の後ろを向いて跪いて観客を沸かせる、派手目な闘牛士。ポンセ、バレラ2人はバレンシア出身。わざわざこの日に2人を出した。バレラはマノレーテの様な闘牛をする正統派。弁護士の資格を持っている。

 20日の牛はアルクルセン。ここも良い牛だ。バレラは地元で最後を飾れるか。オルドニェスは大闘牛士のパキーリの息子。カポーテが良い。顔も良い。俺は嫌いだが。鼻持ちならない奴。エル・フリはバレンシアでもファンの心を掴めるか。エル・フリ旋風を起こせるか。こうご期待。


バレンシア火祭りの結果

 最優秀闘牛士=エンリケポンセ(耳2枚)、エル・フリ(耳3枚)。

 メホール・カポーテ=クーロ・ロメロ。
 メホール・エストカーダ=マヌエル・カバジェーロ。
 最優秀騎馬闘牛士=パブロ・エルモソ・デ・メンドーサ。
 最優秀見習い闘牛士=ファン・バウティスタ。
 最優秀牛=サルドゥリネロ(カルメン・ロレンソ牧場)。
 最優秀牧場=アルベルト・マルティネス牧場。

 プエルタ・グランデをした闘牛士は、エスパルタコ、エンリケ・ポンセ、エル・フリがそれぞれ一回ずつ。


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