99年セビージャの春祭りの闘牛開催予定表と見所

por 斎藤祐司

 

*4/4 セビージャ。牛、トレアルタ。

“クーロ・ロメロ、エスパルタコ、ホセ・トマス”。

*4/10 セビージャ。牛、ガビラ。

“ホセ・アントニオ・カンプサーノ、クーロ・ドゥラン、ビセンテ・ベハラノ”。

*4/11 セビージャ。騎馬闘牛。牛、ルイス・アルバラン。

“ラファエル・ペラルタ、アントニオ・イグナシオ・バルガス、ジョアン・モウラ、
ハビエル・ブエンディア、レオナルド・エルナンデス、パブロ・エルモソ・デ・メンドーサ”。

*4/12 セビージャ。牛、セバダ・ガゴ。

“ハビエル・バスケス、ホセ・ルイス・モレノ、チコーテ”。

*4/13 セビージャ。牛、マルテリージャ。

“エル・タト、ペピン・リリア、ビクトル・プエルト”。

*4/14 セビージャ。牛、マノロ・ゴンサレス。

“エル・タト、ビクトル・プエルト、ダビラ・ミウラ”。

*4/15 セビージャ。牛、トレストゥレジャ。

“ヘスリン・デ・ウブリケ、フィニート・デ・コルドバ、ペピン・リリア”。

*4/16 セビージャ。牛、ビクトリーノ・マルティン。

“ファン・モラ、エンリケ・ポンセ、マヌエル・カバジェーロ”。

*4/17 セビージャ。牛、ファン・ペドロ・ドメク。

“クーロ・ロメロ、エスパルタコ、リベラ・オルドニェス”。

*4/18 セビージャ。牛、ヌニェス・デル・クビージョ。

“エミリオ・ムニョス、ヘスリン・デ・ウブリケ、ペピン・リリア”。

*4/19 セビージャ。牛、グアダレスツ。。

“リトリ、エル・コルドベス、モランテ・デ・ラ・プエブラ”。

*4/20 セビージャ。牛、サルドゥエンド。

“エミリオ・ムニョス、リベラ・オルドニェス、ホセ・トマス”。

*4/21 セビージャ。牛、ダニエル・ルイス。

“ファン・モラ、ホセ・トマス、モランテ・デ・ラ・プエブラ”。

*4/22 セビージャ。牛、マリ・カルメン・カマチョ。

“エスパルタコ、リベラ・オルドニェス、エル・フリ”。

*4/23 セビージャ。牛、ハンディージャ。

“クーロ・ロメロ、エンリケ・ポンセ、エル・フリ”。

*4/24 セビージャ。牛、エル・トレロ。

“リトリ、エンリケ・ポンセ、エル・コルドベス”。

*4/25 セビージャ。騎馬闘牛。牛、フェルミン・ボオルケス。(昼)

“ルイス・バルデネブロ、フェルミン・ボオルケス、ルイス・ドメク、
パブロ・エルモソ・デ・メンドーサ、アントニオ・ドメク、パコ・オヘダ”。

*4/25 セビージャ。牛、ミウラ。

“ミゲル・ロドリゲス、ドミンゴ・バルデラマ、ダビラ・ミウラ”。

*4/26 セビージャ。牛、マリア・ルイサ・ドミンゲス。

“ヘスリン・デ・ウブリケ、フィニート・デ・コルドバ、ホセ・ルイス・モレノ”。


セビージャの見所

por 斎藤祐司

 マドリードのラス・ベンタス闘牛場に次いで、権威がある闘牛場が、セビージャのマエストランサ闘牛場。しかし、最近は、アンダルシア出身の闘牛士ばかりを呼んで興行をする閉ざされた闘牛場のイメージが定着しつつある。今年は、話題のエル・フリや去年呼ばなかったホセ・トマスなどを呼んでそのイメージを払拭しようとしている様だ。

 しかし、去年闘牛場を沸かせた、エウヘニオ・デ・モラ、ミゲル・アベジャンは呼ばなかった。また、セサル・リンコン(コロンビア人)の様な外国人は問題外のとしているみたいだ。その他に話題は、エスパルタコの復帰、リベラ・オルドニェスが結婚後初めてのマエストランサ登場。お爺さんのアントニオ・オルドニェス死後初めてのセビージャでの闘牛。

 4月4日。聖週間最後の日(日曜日)。クーロ・ロメロは伝説の闘牛士。地元セビージャのファンの前でどんな闘牛を見せるか?現役最年長66歳。エスパルタコは4年降り復帰の闘牛を地元で向かえる。オリビエンサ、バレンシアでPG。期待は高まる。ホセ・トマスは、去年は出なかった。地元闘牛士2人の前でラス・ベンタス闘牛場(マドリード)を唸らせたファエナを見せることが出来るか。

 4月10日。カンプサーノは、セビージャでは良い闘牛をする。去年はPGした。ドゥラン、ベハラノ、見たことないし知らない。

 4月12日。ハビエル・バスケスは片目の闘牛士。片目なので遠近感が判らない。だから本来はとても危ない。しかし、片目になってからの方がずっと良い闘牛をするようになった。モレノは去年の竿語の方で良かった。チコーテは見たことないので判らない。

 4月13日。エル・タトは96,97年とセビージャでPGをやって名をあげた。が、退屈なファエナ。セビージャの人って、クルサードの事なんか見てない。どうでも良いこととして捉えているようだ。まぁ、だからエスパルタコなんでしょうし、リベラ・オルドニェスなんだよな。リリアは、昔は良かったと聞く。腰は引けてなかったし逃げなかったと。今は、やる気だけが見せ場。同じくやる気を取ったら何も残らないのがビクトル・プエルト。

 4月14日。エル・タト、ビクトル・プエルトは上記参考の事。ダビラ・ミウラはミウラ牧場の息子。ちっとも良いと思わない。

 4月15日。ヘスリンは、ピコが見せ場。出来るだけ牛を自分の体から放してパセすることしか考えていない。これは勇気がない証拠。アレナの端でばかり闘牛をやる。でも観客に受けたいから牛の角を噛んだりして見せる。闘牛と関係ないところで受けている。どうでも良い闘牛士。でもファンもいるんだよな。不思議だ。まぁ、初心者向き闘牛士だろう。フィニート・デ・コルドバは、闘牛のなんたるかを知っている。良い牛にあたれば凄いファエナを見せてくれる。

 4月16日。ビクトリーノ・マルティン牧場の牛。何と言ってもこの日は、マヌエル・カバジェーロが見たい。3月21日カステジョンでも、そして、去年のサン・イシドロでも、ビクトリーノ・マルティン牧場の牛でのファエナには涙した。また、痺れさせてくれるかマヌエル。ファン・モラは、地味だが良い闘牛士。真剣を初めから持ってファエナをする唯一の闘牛士。エンリケ・ポンセは、あまりクルサードしないが、マドリード以外では受けが良い。90年代を代表する闘牛士の1人。

 4月17日。再びクーロとエスパルタコの登場。リベラ・オルドニェスは、パキーリの息子にして、アントニオ・オルドニェスの孫。昨秋アルバ公爵の娘と結婚し、ますます生意気になった。カポーテ位が見せ場か?見れればこの日から見たいと思っている。

 4月18日。こんにゃくの様にフニャフニャした柔らかい体のムニョス。もう終わったよな。ヘスリン、リリアは上記参考のこと。

 4月19日。リトリ引退の年のセビージャ。グラン・ファエナを見せられるか。コルドベスはセビージャで良いファエナを見せられるのだろうか。大闘牛士の息子だからファンが多い。モランテは、去年のセビージャの最優秀闘牛士。今年はどうか。

 4月20日。ムニョス、オルドニェスは上記参考の事。去年出なかったホセ・トマスはセビージャでもアフィショナードを唸らせることが出来るか。

 4月21日。ファン・モラ、ホセ・トマス、モランテ。上記参考のこと。

 4月22日。エスパルタコ、オルドニェス、は、上記参考の事。エル・フリはセビージャでも、旋風を巻き起こすことが出来るか。注目の闘牛だ。

 4月23日。ハンディージャ牧場の牛。ここの牛は突進する闘牛にはうってつけの牛。その牛に、クーロ、ポンセ、エル・フリがどんな闘牛を見せてくれるか本当に楽しみだ。ワクワクする。

 4月24日。リトリ、ポンセ、コルドベス、上記参考の事。

 4月25日。ミウラ牧場。セリエAにカズが行ったとき、日本からミウラが来たと、言われた。ミウラはイタリアまで轟いた良い牛の代表。ミゲル・ロドリゲスはこの牛でサン・イシドロで見せた良いファエナを見せることが出来るか。バルデラマは、小柄な闘牛士。良いファエナを見せるが、如何せん才能が付いていかない。ミウラは上記参考のこと。

 4月26日。最終日。ヘスリン、フィニート、モレノ。上記参考の事。

 4月16日からスペインに行く予定なので17,20,21,22,23日とセビージャに闘牛を見に行く予定だ。その報告もスペインから出来ると思う。斯うご期待。


セビージャの結果

   トゥリンファドール=モランテ・デ・ラ・プエブラ
   メホール・ファエナ=エミリオ・ムニョス
   メホール・エストカーダ=エンリケ・ポンセ
   メホール・レホネアドール=エルモソ・デ・メンドーサ
   メホール・トロ=“ハラビート”(サルドゥエンド牧場)


   1日に耳2枚以上取った闘牛士。

 耳3枚。
   モランテ・デ・ラ・プエブラ(プエルタ・デ・プリンシペ)
   エル・フリ(怪我のためプエルタ・デ・プリンシペ出来ず)

 耳2枚。
   クーロ・ロメロ、エスパルタコ、エミリオ・ムニョス。


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