カステージャ、フィグラ距離。後の2人は、それを知らない。

5月23日、ハンディージャ牧場の牛で、セバスティアン・カステージャ、エミリオ・デ・フスト、アンヘル・テジェスのコンフィルマシオン。

 ハンディージャ牧場は、セビージャでは、パブロ・アグアドが耳4枚。モランテ、ロカ・レイが耳1枚切ったが、サン・イシドロでは、ダメだった。アンヘル・テジェスの1頭目はパセの後逃げていく牛。ムレタで少し矯正されたが、クルサード不足。2頭目の動かない牛の近くに立って見栄を切ったり、田舎闘牛場のスタイルが抜けていない。コンフィルマシオンは、早かった感じがする。

 セバスティアン・カステージャは、2頭目の牛で耳が切れるかと思って観ていたがダメだった。この牛が見立通りだった。タンダ2回か3回オーレが鳴り盛り上がったが、クルサードが途中から甘くなって口笛を吹かれた。何でああなるんだろうと思って観ていた。剣はカイーダ。当然耳にならない。記事などでは、やれることは限られているし、出来ることをやったつもりというような事をいっていた。観ている方の感覚と、実際牛に向かっている闘牛士の感覚にはずれがあることに、あたらめて気付かされた気がする。

 エミリオ・デ・フストは、どうなんだろう。1頭目はブスカンドする牛で危なかった。強風も吹いてやり難い条件だったが、ブスカンドする牛でクルサード不足。あれじゃただパセしているだけにしか見えない。牛を誘う立ち位置も感心しない。アンヘル・テジェスもそう。まともに距離を保ち、牛を誘うべき距離に立っていたのは、セバスティアン・カステージャだけだったと思う。フィグラの距離。それを判らないと二人は良い闘牛が出来ずらいだろうと思う。

 アパルタード(ソルテオ)の牛を観ての見立。ハンディージャ牧場。1番良かったのは、4頭目の86番の牛。次が6頭目の100番。3頭目の49番、5頭目の9番(ベガエルマノス))は、微妙。1頭目と2頭目は良く見えなかった。


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