日本で初めての闘牛

por 斎藤祐司

 日本で初めての闘牛が開催される。牛は、ノビージョ(若牛)を使う。ピカ(槍)は使わない。バンデリージャ(銛)は使うが、前脚の上、肩の辺りにプロテクターを着けるらしい。剣も刺さない。つまり、血を流さない闘牛だ。僕の所に届いた案内状にはこう書かれてあった。

「株式会社ベンチャーセーフネットの『入社式』のイベントとして、スペインを代表する伝統芸術『闘牛』と本場超一流、ブランカ・デル・レイ『フラメンコ舞踊団』を招致いたします。
新世紀を担う新入社員1,300名の門出に際し、若者が世界の文化に接することによりわが国古来の文化を再認識すると共に、国際感覚溢れる社会人となることを願っております。
つきましては、この機会にスペイン文化を理解しようとする方々をお招きして『本物のスペイン』を満喫して頂きたく、ご案内申し上げる次第です。
ご家族、ご友人お誘い合わせの上、お気軽にお申し込みくださいますようお願い申し上げます。」

 と、書いてあった。

 日時  99年4月1日、木曜日。開場 13時。開会 14時。
 会場  東京・国立代々木競技場第一体育館(JR 原宿駅、及び、地下鉄、千代田線 明治神宮前 徒歩3分)

 出場闘牛士、セルヒオ・サンチェス、ロベルト・アントリン“エル・ミジョナリオ”。

 フラメンコ、ブランカ・デル・レイ『フラメンコ舞踊団』

 牛は、スペインからではなく、メキシコから持ってきた模様。これは検疫等の問題で、現在の所、スペインから牛を持って来れないため。

 なお、この日本で初めての闘牛開催は、動物愛護団体等の圧力で開催自体が危ぶまれておりました関係上、コンテンツを早くから開くことが出来ませんでした。もう、新聞にも載ったことですし、コンテンツを開くことにしました。勿論、スペインの新聞にも載りました。私は牛を殺さない闘牛に何故反対するのか判りません。また、闘牛ファンとしては、何故、牛を殺さないのかと、思います。動物愛護団体の圧力が可成り強いからでもあります。これは、闘牛と言うよりティエンタに近いものです。

 (念の為、書いておきますと、もう切符はありません。また、切符は売り物ではなく、一会社の入社式のイベントとして開催されるものです。切符ではなく、入社式の入場整理券というものです。悪しからず。)

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