良い牛が出ているのにダメにするコリーダ・ドゥーラたち!Su torear sin logico. パラ牧場の牧童挨拶!イスマエル・ランチョ、凄いコヒーダで重体!死ぬかも知れない。

2009年5月27日マドリード、ラス・ベンタス(第1級)闘牛場の今年34回目の結果。

19時開始、21時10分頃終了?20時58分照明点灯。

プレシデンテ、セサル・ゴメス・ロドリゲス。ほぼ満員の入り。

パラ牧場の牛。

   全体として、良い牛が多かった。
   1頭目、。2頭目、。3頭目、
   4頭目、。5頭目、。6頭目、。
   


闘牛士

パウリタ 沈黙、口笛。

セラニト 沈黙、口笛。

イスラエル・ランチョ 沈黙、沈黙。

 イスラエル・ランチョは、左肋骨の中に20cmの角傷などを受け傷は肺に達する重体。
 ビルヘン・デル・マル病院の集中治療室に入院する。

 闘牛が終わった後、場内が拍手に包まれた。パラ牧場の牧童が出て来て、観客の拍手に応えて挨拶をする。

 晴。Tシャツでも日が当たり熱い。パラ牧場(牛Procedencia actual=現在の起源<基の血統>、ピント・バレイロス、バルタサル・イバン牧場)。闘牛士、パウリタ、セラニト、イスラエル・ランチョ。ほぼ満員。ソルのアンダナーダ5でビデオ撮影しながら観戦する。しかし、殆ど撮影する機会がない。

 パウリタは、どうしようもない。

 セラニトは、良い牛2頭が当たっているのに、どう闘牛をしたらいいのか判らない。距離を取ってやれば動く牛なのに、そのことをまるで判っていない。牛から長いパセを引き出せるのに、それが出来ない。牛が良いから観客が沸くが、闘牛の仕方が判っていない。非道いものだ。

 イスラエル・ランチョは、牛の扱い方がまるで判っていない。だからやばいんじゃないかと思っていた。ピカドールが馬から落ちて助けようとしたときも、転んで牛の下になっていた。そして最後の牛の最後の剣刺しでコヒーダされた。角の上に完全に体が乗っかり、左腹から角が入り、肋骨の中で角が動き回った状態だった。角は肺に達した。心臓の達したかどうかは判らない。終わった後、闘牛場の通路でディヒタル・プルスの中継が流れていたが、角は、体に2,3度出入りしていた。エンフェルメリア(医務室)に担ぎ込まれたがカジェホンでは、みんなに担がれていたが、エンフェルメリアに通じる途中でストレッチャーに乗せられて入っていった。ストレッチャーでエンフェルメリアに入るのを初めて見た。最後の牛は、本当に良い牛だったのになぁ。

 判らないが、あの傷では死ぬことだってあり得ると思った。闘牛場の通路を泣きながら入っている女を観た。エンフェルメリアへ向かっているんじゃないかと思ったが、あれって彼の彼女なのか?観た感じからいっても非常に危ない状態だと思う。直ぐに思い浮かんだのは、角が心臓に達したかどうかはということ。もしそうなら、ジージョやマヌエル・モントリウの様に死んでしまうだろう。

 今日は、非常に良い牛を見せて貰った。あれだけ良い牛が出ているのに牛をダメにするコリーダ・ドゥーラの闘牛士たち。これで一体いつ耳を切るのだろうと思ってしまう。今日は、闘牛のやり方が判っていない闘牛士ばっかりだった。ただ牛を動かしているだけじゃ、闘牛じゃない。牛を扱えて闘牛になってくるのだ。基本が判っていないじゃないかと思う。理論などというものを持ち合わせていないことがよく判る闘牛だった。牛が良いのに非常に退屈。でも、今日は良い牛を見せて貰って嬉しい。コヒーダは残念だが…。闘牛が終わった後も闘牛場内でTV中継の映像に多くの観客が見入っていた。みんな心配なのだ。非常に重大な怪我を負ったことがみんなが理解しているのだ。もう闘牛の出来ない体になってしまうかも知れないが助かって欲しいものだ。


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