絶対君主ホセ・トマス耳3枚!ホセ・ルイス・モレノ耳3枚。同じ枚数でも内容が違いすぎる闘牛。

2009年5月26日コルドバ(第1級闘牛場)の結果。

19時半開始、22時05分頃ホセ・トマスとホセ・ルイス・モレノがプエルタ・デ・ロス・カリファスを通る。

プレシデンテ、 。ノー・アイ・ビジェテで満員の入り。

ラス・ランブラス牧場の牛。

   
   1頭目、。2頭目、。3頭目、
   4頭目、。5頭目、。6頭目、。


闘牛士

フィニート・デ・コルドバ 沈黙、沈黙。

ホセ・トマス 耳1枚、耳2枚。

ホセ・ルイス・モレノ 耳2枚、耳1枚と強いもう1枚要求で、プレシデンテに抗議。

 快晴。昼は35度くらい。Tシャツでも汗がしたたり落ちる。帽子と水が必要。ラス・ランブラス牧場(牛Procedencia actual=現在の起源<基の血統>、エル・トレロ牧場)。闘牛士、フィニート・デ・コルドバ、ホセ・トマス、ホセ・ルイス・モレノ。ノー・アイ・ビジェテで満員。ソル・テンディド8でビデオ撮影しながら下山さんとYさんと一緒に観戦する。カジェホンにはビセンテ・アミーゴが来て観戦。

 フィニート・デ・コルドバは、初めの牛では足が引けるパセを繰り返し、4頭目の牛ではピコのパセばかり。牛を動かすとオーレがなるコルドバ。去年は、地元なのに、ホセ・トマスのファエナ最中に「!Finito aprende!」(フィニート、ホセ・トマスのファエナを観て学べ!)とヤジが飛んだが今年はそれよりはマシといった程度。

 ホセ・トマスは、闘牛界に君臨する絶対君主であることを今日も証明した。殆どハズレのない闘牛をするホセ・トマス。どんな状況でもやるべき事を実践できるというのは、桁違いの能力があるという証拠だ。牛も悪くなかったが、やっていることに間違いがない。パセの時に、牛を体の近くを通すのは勿論、次のパセも考えて、計算して牛を動かしている。

 ホセ・ルイス・モレノは、地元で生涯に1回あるかないかの最高の結果を得た。コルドバはフェリア。牛を動かす闘牛をすると観客はオーレを叫ぶ。たとえクルサードしていなくても…。まっそれで良いのだ。ファリアなんだから。ラス・ベンタス闘牛場でそういう闘牛に慣れているYさんは、良いと思わないと、言っていたが、そう思う。見所がない闘牛だった。3頭目の牛で耳2枚取って場内1周しているとき、顔を真っ赤にして今にも泣きそうな顔をしていた。これで俺の人生が変わると思ったのかも知れない。でも、何も変わらないだろう。最後の牛で剣が決まり、耳2枚と思ったが、プレシデンテは2枚目を出さなかった。これもプレシデンテの良心の呵責というものなのだろうかと思ったが、出してやればいいじゃない。生涯1度あるかないかの最高の闘牛をやったんだろうから。

 下山さんは、最後のホセ・ルイス・モレノを観たくないと言っていた。それは判る。でも、プエルタ・グランデのビデオを撮りたかったのと、成り行きで出る機会を逸した。それでずっと観ていただけ。普段は、牛の前でムレタを体の後に隠して牛を止めてクルサードさせてパセを繋ぐなんて出来ないのに、ホセ・トマスのようにそこの所はやっていた。やれば出来るじゃん。それで何かをつかんだんなら、今後闘牛の質が変わるだろう。でも、この結果で、カルテルが増えるなんて事はあり得ない。

 DVビデオカメラが変わって、操作マニュアルを読んだりしながら慣れない撮影。それでもちゃんと撮れた。今年は、こういう環境で闘牛観戦になる。明日からは聖地ラス・ベンタス闘牛場。非常に厳しい観客の中でもがく闘牛士たちを観ることになる。ともあれ、コルドバの闘牛は良かった。





 未だ途中です。


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