ファン・カルロス国王の前で、闘牛界に君臨する絶対君主宣言!!!
ホセ・トマスに全ての闘牛ファンが屈服した、伝説の日!!!
新たなる神話!!!史上最高の闘牛士が、耳4枚!!!でプエルタ・グランデ!!!

2008年6月5日マドリード、ラス・ベンタス(第1級)闘牛場のアニベルサリオ(記念闘牛)3日目(今年41回目)の結果。

19時開始、21時40分頃ホセ・トマスがプエルタ・グランデを通り車に乗った。。

プレシデンテ、フリオ・マルティネス・モレノ。今年サン・イシドロでは何回目かのノー・アイ・ビジェテ満員の入り。

ビクトリアーノ・デル・リオ(1,2,5,6頭目)、コルテス(3,4頭目)牧場の牛。

   全体。
   1頭目、。2頭目、。3頭目、
   4頭目、。5頭目、。6頭目、。


闘牛士

ハビエル・コンデ 口笛、沈黙。

ホセ・トマス 耳2枚と弱い抗議、耳2枚。

ダニエル・ルケ=コンフィルマシオン・デ・アルテルナティーバ 沈黙、挨拶。

 曇、。ビクトリアーノ・デル・リオ牧場(牛Procedencia actual=現在の起源<基の血統>、ファン・ペドロ・ドメク牧場)。闘牛士、ハビエル・コンデ、ホセ・トマス、ダニエル・ルケ=コンフィルマシオン・デ・アルテルナティーバ。ノー・アイ・ビジェテで満員。ソルのテンディド6アルトで、ビデオ撮影しながら観戦する。テンディド10のバレラにファン・カルロス国王とクリスティーナ王女が来て観戦。2頭目と6頭目の牛が国王に捧げられた。

 ハビエル・コンデは、良いときと悪いときがハッキリした闘牛士で、今日もカポーテで少し沸かせただけで、あとは何も出来なかった。そのへっぴり腰じゃ・・・。

 ホセ・トマス、

 ダニエル・ルケは、コンフィルマシオン・デ・アルテルナティーバ。よって今日は、1頭目と6頭目の牛を相手にした。最後の牛は動かない牛で、目の前に立って喝采を浴びたが、良いパセなど1つもなかった。

 闘牛が終わったあと、直ぐにプエルタ・グランデに向かった。物凄い人が集まっていた。プエルタ・グランデが開くと、「トレロ」コールが沸き起こった。闘牛ファンの興奮が肩車されたホセ・トマスを、なかなか進めなくしている。今まで見たことがないようなカメラの放列と物凄いフラッシュ。車を取り巻く群衆とそれを掻き分ける警官の数の凄さ。その中に笑顔のホセ・トマスが肩車されて浮かび上がる。

 1991年から本格的に闘牛を見始めたが、ウニコ・エスパーダや、マノ・ア・マノ以外で、耳4枚取った事は初めてのことだ。調べないと判らないが60年代のマヌエル・ベニテス“エル・コルドベス”以来かも知れない。

 終わったあと、いつもの場所でみんなに会った。Yさんは、興奮していた。下山さんにメールしようかと思ったけど、あたしがそんな事されたら嫌だからメールしなかった。ビデオ撮ったんでしょ、頂戴ね!だって。Tさんも笑顔で、しかも呆れた顔をしている。M夫人は、凄いね!神がかってるね!というから、僕は、神がかっているんじゃなくて、神です。と言ったら、嬉しそうに笑っていた。Sさんは笑顔でうなずいている。番長は、泣いた!俺の周りなんかみんな泣いてた。ロベルトなんて、涙ボロボロこぼして涙をぬぐっていた。それを訊いている寿美さんやWさんの笑顔がまた良い。みんな飲みに行ったが、MEGUさんとカエルさんを待って合流した。

 ホントに凄いね!もう!なんて言って良いか判らない!と、MEGUさん。カエルさんは、動かないのに、優雅。体の近くを牛が通っているのに全然動かない、と、言っていた。プエルタ・グランデの前に肩車されて場内1周をしているときに、「トレロ」コールが闘牛場にこだましたと言う。ラス・ベンタス闘牛場にいて全ての闘牛ファンが屈服した。ひれ伏した闘牛だった。それは勿論このスペイン王国のファン・カルロス国王でさえ・・・。勿論、闘牛場で1番うるさいと言われる、テンディド7のファンさえ涙を流してひれ伏したのだ。それは番長の話でも分かるし、場内1周の時に、テンディド7から自然発生的に沸き起こった、「トレロ」コールが闘牛場全体を覆ったことでも自明のことだ。

 「神がかっている」んじゃなくて、「神」その物のような、ホセ・トマス。伝説というか、新しい神話が誕生した瞬間に我々が立ち会ったのだ。


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