やる気のかけらも感じられないサルバドール・フエンテスに座布団の雨。

2007年5月21日マドリード、ラス・ベンタス(第1級)闘牛場のサン・イシドロ12日目(今年26回目)結果。

19時開始、21時終了。

プレシデンテ、セサル・ゴメス・ロドリゲス。9割くらいの入り。。

ジェルバブエナ(オルテガ・カノ)牧場の牛

   全体的に、力強さに欠ける。
   1頭目、。2頭目、この日1番良い牛だったが、ピカでダメになった。3頭目、。
   4頭目、。5頭目、良い牛。6頭目、。
ソブレロ、アト・ブランコ牧場(6頭目)


闘牛士

アルベルト・レベサド 沈黙、挨拶。

ダニエル・ルケ 沈黙、沈黙。

サルバドール・フエンテス 沈黙、口笛。

 曇時々晴。過ごしやすい。ジェルバブエナ牧場の牛(Procedencia actual=現在の起源<基の血統>、ファン・ペドロ・ドメク牧場、ガルシア・ペドラハス、カルロス・ヌニェス牧場)。闘牛士、アルベルト・レベサド、ダニエル・ルケ、サルバドール・フエンテス。満員。ソルのテンディド6にて観戦する。

 アルベルト・レベサドは、、牛を動かしていた。それは認める。だから、4頭目で挨拶をしたが、面白い物ではなかったし、腕達者な訳ではなかった。経験が他の2人より多少多いから出来ただけだと思う。闘牛の仕方に惹かれる物が感じられなかった。

 ダニエル・ルケは、1番ちゃんとした闘牛術を身に付けていた。距離の取り方もクルサードもしっかりしていた。ただ、5頭目の牛は耳が切れる牛のように僕には思えた。それであの内容には不満だ。1番の原因は牛の動きにムレタを合わせられない。だから、エンガンチャ(角にムレタをはらわれる)されるのだ。牛の扱い方が下手だ。だたし未だ17歳。将来性を感じさせる闘牛士だ。今月24日ニーム(フランス)でエル・フリからアルテルナティーバを受けることになっている去年の最優秀見習い闘牛士だ。努力を惜しまず続けて欲しい。

 サルバドール・フエンテスは、覇気、やる気も技術すらも感じられなかった。彼はレマテの後、牛から離れ距離を取らない。1度たりともそういうことはしなかった。それでは動くわけがない。最後の牛では、何もしなかった。牛のまでムレタ何度か振って後は、牛を疲れさせるためにだけ闘牛士がやる牛の前で左右に振って直ぐに剣を代えた。この間2分もなかっただろう。剣はピンチャッソ2回の後、半分斜めに刺さった。それが抜け、ピンチャッソ3回、その後、半分斜めに入った。デスカベジョ1回。口笛が吹かれ罵声が飛んだ。剣刺しの時、牛の右角の外に立っているから剣は斜めに刺さる。当然の事だ。

 3月にラス・ベンタスで大怪我をした。その時のビデオでは良かったが、今日は最悪だ。何しに出て来たのか判らない。サン・イシドロに出ることに何の意味も感じていないような態度だ。怪我で体調が良くなかったのかも知れないが、それなら出てこなければ良いのだ。観客は怒り、今年のサン・イシドロでは、初めて座布団の雨が降った。

 2年前のサン・イシドロにジェルバブエナ牧場の牛は非常に良い牛を出した。だから期待してい観ていたがガッカリした。あの時のような良い牛は出なかった。2頭目がピカでダメにならなければ良い闘牛が観られたような気がする。オルテガ・カノは現役に復帰したが、現役闘牛士が持っている牧場で、サン・イシドロの牛を出しているのは、若牛は、オルテガ・カノ。牛では、セサル・リンコンだけの様だ。

 今日は牛を1頭交換したが、丁度2時間で終わった。内容が薄い日だった。


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