良い若牛が出ているのに、耳を切れない見習い闘牛士たち。耳は何処に消えたのか?もったいない!

2006年5月16日マドリード、ラス・ベンタス(第1級)闘牛場のサン・イシドロ7日目(22回目)開催の結果。

19時開始、21時07分頃終了。

プレシデンテ、セサル・ゴメス・ロドリゲス。観客は、ほぼ満員。

牧場

グアダイラ
   全体的に、頭の高く角が広い牛が多かったが良い牛が多かった。
   1頭目、頭が高く角が広く、膝を着いていたがムレタの動きに付いてくる。
   2頭目は、頭が高く角が広いがやりやすい良い牛。
   3頭目は、頭が高く角が広いが良い牛。4頭目、頭が高く角が広く膝を着いたが良い牛。
   5頭目、6頭目は、頭が高く角が広いが良い牛。


闘牛士

フランシスコ・ハビエル 沈黙(アビソ2回)、沈黙。

マルコ・アントニオ・ゴメス 拍手、沈黙。

ハビエル・ブランコ 沈黙(アビソ)、沈黙。

 追記:フランシスコ・ハビエルが1頭目の牛の時に、コヒーダされ医務室へ行った。

 くもりなのに日が差し暑かった。少し風があった。グアダイラ牧場の若牛(Procedencia actual=現在の起源<基の血統>、ハンディージャ牧場)。見習い闘牛士、フランシスコ・ハビエル、マルコ・アントニオ・ゴメス、ハビエル・ブランコ。入場行進のあと、ホセリート・エル・ガジョの命日のため1分間の黙祷が捧げられた。ほぼ満員の入り。ソルのテンディド5にてTさん、Yさんと観戦する。

 フランシスコ・ハビエルは、今年の3月26日にラス・ベンタスでプエルタ・グランデをした。でも、そんな感じがしなかった。クルサードして牛を誘っているわけもない。パセのあと、ドタバタ動く。ピコ。牛の扱いが下手。角の善し悪しが分からない。ナトゥラルでコヒーダされたけどあれは何で?振り方が悪かったから?油断してたから?緊張感のないファエナ。剣は、初めはピンチャッソ7回で、ついに刺せず牛が座った。2回目がバホナッソ。

 マルコ・アントニオ・ゴメスは、190cmくらいありそうに背が高い。だからかなのか、ムレタの振り方が良くない。体型が損をしているし、パセが綺麗に見えない。ピコばかりのパセ。体型のせい?でも、基本的には、ムレタの振り方が悪いと思う。リガールしてパセは繋げる。でもね。殆ど何も感じないのよね。それじゃ。剣は2回とも斜めから入っているバホナッソ。角の間に立ってない物ね、君は。

 ハビエル・ブランコ。君は見せましたね。何をってコヒーダを。されなくて良いのにコヒーダされて。頭押さえてアレナで動かなかったからやられたと思ったけど、そうじゃなかった。元気に立ったけど・・・。ドタバタ闘牛。牛を観ないでムレタを振っている感じで、あれじゃコヒーダされるわな。カポーテは下手、ムレタこれ、距離は判らない。良い若牛なのに、これじゃ出来ないよね。最後の若牛で剣を代えてからベルナディーナ。距離が判ってないからクルサードして牛の動きを確認できない。牛が動いてパセ。驚いちゃいました。怖くなったのか、出来ないのか、ベルナディーナを止めてマノレティーナ。これも牛が動いて、空振りのように外にパセ。笑っちゃいました。お粗末。剣は2回とも斜めに入ったバホナッソ。お粗末に輪がかかる。

 昔、非道い見習い闘牛を観てなんて書いて良いか判らす、正直に非道かったと書いたが、強い口調で書けなかった。でも、次の日の新聞のタイトルが凄かった。?Donde estan Novilleros? だった。そうか、スペインでは、白黒をハッキリちゃんと書かないとダメなんだ、日本にみたいに曖昧に書くのは良くないことなんだと、教えて貰った気がした。だから、今回はちゃんとハッキリと書きます。おそらく、全部の若牛で耳が取れるのが出てきた。それを1枚も切れない見習い闘牛士たちは、何を言われても仕様がないのだ。ムンド・トロには、EN TIERRA DE NADIE と言う、タイトルがすでに出ている。

 どうしたらいいか、自分で考えた方が良い。それに、君たちに付いている助手たちも非道いなぁ。カポーテで牛をダメにしたりしている。誰も居なかったて言われても仕方がないよ、これじゃ。角が広い牛で、怖かったのかな?


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