ホーム・ページ開設にあたって

 

 斎藤祐司

 

 1991年5月に、闘牛を観たいと思ってスペインのマドリードに行った。

 丁度サン・イシドロが行われているときだ。切符はどうやって買うか、始めて自分一人で何から何までしなければならなかった。スペイン語はほとんど喋れない状態だった。

 ホテルも自分一人で捜し、闘牛の切符売り場を聞いて闘牛を見始めた。観ても解らないことが多すぎた。闘牛の見方が解らないのだ。何しろそれまで1回しか闘牛は観たことがなかったからだ。

 それでも、サン・イシドロで感動した闘牛を観てからは少しずつ解るようになっていった。本当に少しずつ・・・。

 サン・イシドロは観客に本当のアフィショナード(闘牛通)多く、しょっちゅう騒いでばかりいて、何故騒いでいるのかちっとも判らなかった。牛の何処に対して怒るのか。何故拍手が沸くのか。闘牛士の何処を観れば良いのか。何故怒鳴り声を上げるのか、どうして今「オーレ」の声を上げるのか。

 口笛と、手拍子と、拍手と、沈黙と、フゥエラと、オーレと、トレーロの違いが何なのか、・・・。

 良く判らなかった。

 スペイン語が、喋れずにスペインに行ったので知り合いも出来ずに、かといって日本人の知り合いがいたわけでもないので、教えてくれる人がいたわけでもない。

 それでも、闘牛場で知り合った日本人に少しは教えてもらった。

 解ろうとして何度も何度も闘牛場に通った。好きな闘牛士が出来て彼を追いかけた。写真も一杯撮った。

 好きな闘牛士が出きると、その闘牛士と、他の闘牛士の違いを比べて観て、何処が違うのかが少しずつ判るようになっていった。

 もしこれから、スペインに行って闘牛を観たい人がいるのなら、そんな人の為のホーム・ページがあっても良いじゃないかと思った。

 もしも、スペインで闘牛を観てきた人がいるのなら、そういう人の為のホーム・ページがあっての良いじゃないかと思って開設することにした。

 だから、このホーム・ページにはそんな人がアクセスしてきてもらいたい。

 日本における、アフィショナード(闘牛ファン)の情報交換の場になれば幸いです。


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