por 斎藤祐司
牛、アドルフォ・マルティン。闘牛士、トマス・カンプサーノ、ミゲル・ロドリゲス、オスカル・イガレス。
快晴の闘牛場。
トマス・カンプサーノは、入場行進が終わった後に、観客の拍手が起きて挨拶をしていた。いったい何なのかよく判らない。闘牛もよく判らなかった。彼は今日何しに出てきたんだろう。昔の名前だけじゃどうにもならない。クルサードもろくにしないし、カポーテででは足が縺れていた。ムレタ捌きだって?だ。
ミゲル・ロドリゲスは、2回とも良い牛に当たったが、耳を取ることは出来なかった。僕は彼を買いかぶっていたのだろうか?いつも同じ所で牛を誘っている。パセ・デ・ペチョの後に牛との距離を取って誘ったりして牛の気持ちに変化を与えて刺激していかないと牛は直ぐに動かなくなる。彼は牛との距離を判っていないようだ。クルサードとかは、牛の直ぐ前でやっている。今日は1番良かったが、そんなのは当たり前。この日5頭目の牛で少なくても耳1枚は取れないと駄目だ。プエルタ・グランデしたって良いくらいの感動的なファエナが出来る牛だったのに。ミゲル、ガッカリさせないでくれ。明日こそ良いところを見せてくれ。
オスカル・イガレスは、アルテルナティーバの頃は期待して見ていたのに駄目だ。パセの形がまず良くない。クルサードも足りない。距離何て話はずーと後の話。リトリよりはましだけど、非道いもんだ。期待なんて持てない。牛が少し難しくなるとちゃんとしたパセが出来なくなる。見る目のないのかも知れない。どうすればいいかは自分で考えた方が良い。俺には判らない。何故そんなに非道くなったのか。
牛は難しい牛だが、良い牛が多かった。去年の鮮烈なデビューに比べたら落ちる。でも、今日の牛で耳を切れない闘牛士の方が悪い。今年も、アドルフォ・マルティンは良い牛を送り込んできた。この事ははっきり言えることだ。今日は牛は良かったが、闘牛士が悪かった。
明日のミゲル・ロドリゲスにもう1度期待したい。去年も2日続けて出て2日目の方が良かったからだ。後、エンカボだ。
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