ビクトル・プエルトだけがまともなファエナをした。エル・フリ、コヒーダ!

2001年6月5日、マドリード、ラス・ベンタス闘牛場。(第1級闘牛場) 

 快晴のラス・ベンタス闘牛場。ノー・アイ・ビジェテ。

 1頭目、4頭目、5頭目、グアルディオラ・ファントニ。2頭目、3頭目、6頭目、グアルディオラ・ドミンゲス牧場の予定がエル・フリが初めの牛でコヒーダされたために、4頭目と5頭目が入れ替わった。闘牛士、ビクトル・プエルト、リベラ・オルドニェス、エル・フリ。

 ビクトル・プエルトを1番期待していたがその通りになった。初めの牛はマンソで後ろ脚が悪い牛。ピカが入ると前脚までコッホになった。キーテは地区得るな3回メディア・ベロニカ。足を一歩引いていたので良くない。ムレタは、アジェダード・ポル・アルトから膝を折ったパセを繋ぎ内へ。風が強いのもあるが腰が引けたパセ。クルサードはしているがパセの後の牛の返りが早く危ない。剣はピンチャソ4回でアビソ。またピンチャソ。刺せずにデスカベジョ。最低の出来だった。

 2頭目は、エル・フリがコヒーダされたため急遽出てきた剣刺しだけ。

 3頭目(トータルでこの日の5頭目)は、ベロニカを繋ぐと膝を着いた。ピカは少し左側には行って、離れるとコッホになっていた。ブリンディースはカジェホンの中にいた多分弟に捧げた。ムレタは、右手のロディージャ(膝を着いたパセ)で繋ぎパセ・デ・ペチョ。後半沸いた。内へ。右手のパセを繋ぎパセ・デ・ペチョ。真ん中で遠目の牛を呼んで背中を通すパセから入り右手のパセを繋ぐと「オーレ」がなった。右手のパセをやっているときに右太股をコヒーダされる。大事にいたらず。パセを繋ぐと「オーレ」がなった。ナトゥラルもクルサードしてからパセを初めトゥリンチェラ2回。右手で牛の近くで誘って背中を通すパセ、パセ・デ・ペチョ。剣を代えてスエルテ・ナトゥラルでカイーダ。口笛が吹かれる。耳じゃないぞと言う意味。ちゃんと刺さっていても耳にはならなかっただろう。でも、観客を喜ばせたという意味ではまともなファエナだ。

 エル・フリは、牛を知らない。ベロニカでコヒーダされそうになった。ピカは右側に入った。離れるとコッホになっていた。キーテは、メディア・ファロールを3回メディア・ファロール気味のメディア・ベロニカ。沸く。バンデリージャは自分で打った。1回目は、左に回り角の先で打つ。2回目は、左に回り角の間で打つ。強く打ったので牛が止まった。3回目も左に回り角の間で打つ。3回とも左側に回って打っているのが気にくわない。1回は反対の方向に回って打たないと意味がない。珍しくトロ・パサードになっていなかったのは良いのだが。ブリンディースは、クリスティーナ王女捧げられた。

 中からナトゥラルで始めた。クルサードしてパセを繋ぎパセ・デ・ペチョ。クルサードしてナトゥラルでリガールして繋ぐ。牛はブスカンドするから危ないと思っていたら左太股を刺された。助けに入って腕を抱きかかえられると倒れてしまった。多分頭も打って脳震とうにもなっていたのだろう。傷は恐らく重症。そのまま抱きかかえられて医務室に向かった。

 リベラ・オルドニェスは、相変わらず。何も知らないし、何も考えていない。有名闘牛士の孫、子供としてのネームバリューだけで闘牛をやってきた人間だ。努力が似合わないのかも知れない。牛がブスカンドしてくれば逃げるだけ。牛が疲れてきたら見栄を切る。いつものパターン。いつ見ても退屈。こんな奴出さないでもっと違う闘牛士を出して欲しい。観る価値のない闘牛士の1人。まぁ、顔が良いかな。写真取るなら顔をお勧めする。闘牛やってるときはダメ、ダメ。


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