感動がオーレを叫ばせた。ヘスス・ミジャン、耳2枚と場内1周!デスカベジョでプエルタ・デル・プリンシペを逃す!

2003年5月4日セビージャ、レアル・マエストランサ闘牛場(第1級闘牛場)の結果。

 曇り空のレアル・マエストランサ闘牛場。ミウラ牧場。闘牛士、マノロ・サンチェス、ファン・ホセ・パディージャ、ヘスス・ミジャン。9割くらいの入り。ソルのグラダにて観戦す。

 まずはヘスス・ミジャンがから今日は書こう。ミウラの牛を相手に素晴らしい闘牛だった。パルタ・ガジョーラから始めた。コヒーダされたがパディージャ助けに入ってベロニカを繋ぎベルモンティーナ2回。オーレがなり喝采が起こった。パディージャと抱き合って喝采を受ける。キーテはチクエリナを繋ぎラルガ。足を1歩引いていたが、近くを通していた。牛は観客に捧げられた。膝を折った右手のパセから始め長いパセを繋いだ。パセのとき牛が飛ぶ。手はやや高めだが飛ぶので仕方ない。と、思っていたらコヒーダ。刺されたかと思ったがズボンの右足が破け白いGパンをはいて再登場。隣のおばあさんがまるで自分の子供を心配するように、真剣な眼差しで不安そうに見ていた。

 コヒーダされてもひるむことなくクルサードして右手の長いパセを繋ぐとオーレが続き、ナトゥラルも長いパセを繋いだ。こっちも牛が飛ぶ。手を低くし辛い状況だが、ムレタを最後まで振ってファエナを続けた。トゥリンチェラも良かったし、パセ・デ・ペチョで一連のパセが終わると喝采がなった。剣はカイーダ気味だったが牛が直ぐ倒れて、白いハンカチが振られ続け耳2枚。コヒーダのレガーロが1枚含まれていた。

 最後の牛でも、ポルタ・ガジョーラから始めた。体の直ぐ近くを牛が通って危なかった。立ってベロニカを繋ごうとしたが、左足首を踏まれたか、ひねったかしてまともに歩けない。ブルラデロの下がって様子を見ていた。もうだめかと思った。あんな状態じゃ危険すぎるからだ。そうしたら足を引きずりながら出てきて綺麗なベロニカを繋ぐと、感動のオーレがなった。ラルガ一閃。喝采がなった。キーテはチクエリナからベロニカ。

 客席の誰かに牛を捧げてあれなの中央へ。タブラにいる牛を呼んで、手の低い長いパセを繋ぐと客席に感動が呼び起こった。<オーレ>の合唱が繋がった。パセ・デ・ペチョの後、左足を引きずりながら牛から離れていくヘスス・ミジャンに喝采が送られた。また右手の長いパセを繋ぎパセ・デ・ペチョ、左のモリネーテ。見栄を切り喝采がなる。引きずる足が痛々しい。それでも遠くから牛を呼んでパセを繋いでいた。アジュダード・ポル・アルトから手の低い長いナトゥラルを繋いだ。左足首を痛めているので左足に重心がかかるナトゥラルは大丈夫かと思っていたが、素晴らしい!

 しかし、案の定、左足をまた痛がってパセ・デ・ペチョの後ケンケンをしながらタブラに行き剣を代えた。セビージャは耳3枚でプエルタ・デル・プリンシペ。剣が決まれば間違いなく扉を開けることが出来るだろう。ファエナは足が痛かったので3分の2くらいしか出来なかったがそれは関係ない。感動があったからだ。そして、剣は1発で決まった。観客はみんな「耳だ、耳だ」と言っている。

 所がである。牛が倒れず<剣はカイーダだった>デスカベジョ。それを2回はずして3回目に決めた。これで、プエルタ・デル・プリンシペが消えたのだ。そこまで手の届いていたのに・・・。場内1周する左足が痛々しい。最後に肩車されて場内1周してプエルタ・デ・クアドリージャから凱旋した。

 その後、医務室に行き赤十字の救急車で搬送された。感動で涙が出そうになった。また会おう、ラス・ベンタスで!

 マノロ・サンチェスは、牛も悪かったが全然ダメだった。

 パディージャは、バンデリージャでビオリンなど打って喝采を浴びたが、ファエナではパセの後、後ろに引いて牛を誘う闘牛だったので口笛を吹かれた。

今日は、期待のヘスス・ミジャンが、ミウラの良い牛を引いてグラン・タルデにした。最後の牛は、足が痛くなかったらもっと良いパセを出せたと思うし、おそらく場内1周の牛だっただろう。

(アダプターを日本に忘れてきた為に自分のパソコンが使用できずに、掲示板に取りあえず書いたものに手を加えずにここに残すことにする。だから、短いコメントが多い。)


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