日が出て暖かいが、日陰になると寒いマドリード、ラス・ベンタス闘牛場。牛、エル・プエルト・デ・サン・ロレンソ牧場。見習い闘牛士、マルティン・キンタナ、ルイス・ルビアス、マティアス・テヘラ。テンディドが約9割以上の入り、全体で約9割の入り。カルテルが悪いのに昨日より入っているは土曜日だからだろう。今日もテンディド7にて観戦す。
マルティン・キンタナは、あまり観るべきものがなかった。クルサードを何故しないのだろう。パセ・デ・ペチョの後、牛から離れないで牛を誘うから息が上がって余計動かなくなる。何回か良いパセがあったがそれだけのことだ。それでも田舎の闘牛じゃ耳切れるよね。今日くらいやれば、田舎闘牛じゃ耳2枚。でもここはラス・ベンタス闘牛場。いつもやっているところとは違う分けよ。
ルイス・ルビアスは、最低。何しに出てきたの君は。何にも出来ないじゃない。パセをすれば形が悪い。牛の扱いが全然判らない。クルサードはしない。剣はバホナッソかカイーダ。バンデリージャを打っているときに、キーテの用意をしていないからバンデリジェーロが牛に追われてきても助けることが出来ない。さんざんヤジを浴びるだけのことはある。
1番期待していたマティアス・テヘラ。下山さんが良い闘牛士だと言っていたからだ。クルサードをするし良いパセもする。観客の盛り上げ方も知っている。でも、牛のことを知らない。遠くから呼んで来る牛なのに、パセ・デ・ペチョの後牛から離れない。5m。せめて後2m離れていたら牛がもっと動いていただろうし、ファエナの始めには10m離れても牛を呼べただろう。そうすれが感動があった。それをしないから感動がない。
右手で持ったムレタに牛が反応しているのに、左手で剣とムレタを収まりを直している。後2m離れたところでそれをやって、それから今立っている位置で牛を誘えば間違いなく牛は動いただろう。ロディージャ(膝を着いた)で、ベロニカをしたり、ファロールをしたりして観客を盛り上げたが、牛を疲れさせるだけだった。パセ・デ・ペチョの後、牛から離れないと、息が入らなくなる。6頭目の剣刺しはピンチャソ1回、バホナッソ。盛り上げただけで耳1枚。これじゃ、オレハ・デ・トゥーリスタだ。ただ、セサル・ヒメネスのように2本クルサードしているのが良い。剣を代えてからやったベルナディーナも良かった。
マティアス・テヘラ。ラス・ベンタス闘牛場で配っていたプログラムによると、本名、マティアス・テヘラ・コレア。1982年バレンシア・デ・アルカンタラ生まれだが、アルカラ・デ・エナレスに住んでいた。96年マドリード闘牛学校入学。初めて闘牛服を着たのは、97年5月30日ビジャヌエバ・デ・ラ・トーレ(グアダラハラ)。見習い闘牛士のデビューは、2000年7月28日、ビトリア(アラバ)でホセリート牧場の牛を相手にした。
マドリード闘牛学校ってちゃんと教えている。後は努力次第。経験だけじゃ埋めれない部分があると思うから肉体に1つ1つ刻み込んで今かいないと田舎闘牛になるかも知れない。距離の取り方を覚えないとフィグラにはなれないよ。そういうことをもっと判っていて欲しい。
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