非道い牛だった。

2003年5月3日セビージャ、レアル・マエストランサ闘牛場(第1級闘牛場)の結果。

 快晴のレアル・マエストランサ闘牛場。セバダ・ガゴ牧場。闘牛士、ペピン・リリア、ファン・ホセ・パディージャ、ビクトル・プエルト。満員。ソルのグラダにて観戦す。

 ペピン・リリアは、丁寧にパセを繋ごうとしていたが、牛がダメだった。

 パディージャは、バンデリージャでビオリンを打ったりして喝采を浴びたが2頭ともどうしようもない牛だった。5頭目はタブラくっ付いたまま動かず直ぐに剣刺しをした。

 ビクトル・プエルトは、動かない牛を何度もクルサードをして動かそうとしていたがセビージャのファンにはそれが判らないのか口笛を吹いたり、<フエラ>と叫ばれたりしていたが、マドリード流の闘牛のどこが悪いのか。あれじゃ田舎のファンと変わらない。でも、ちゃんとそういう闘牛を理解している人は結構いて拍手を送られていた。あの闘牛が判らないのなら素人だ。

 今年セビージャで思ったのは、去年に比べて観客の質は良くなっていると思った。去年は、まるで判っていないような観光客ばかりの観客しかいないような雰囲気が充満していたが今年は闘牛をちゃんと判っている人が結構いるのに驚いた。クーロ・ロメロがアレナから去ってもこの地にも良く判っているファンが沢山いる事を改めて認識した。

(アダプターを日本に忘れてきた為に自分のパソコンが使用できずに、掲示板に取りあえず書いたものに手を加えずにここに残すことにする。だから、短いコメントが多い。)


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