2000年5月3日、セビージャの結果

ペドゥリート、コヒーダの代償として耳1枚。

por 斎藤祐司

 快晴。今日は暑かった。ノー・アイ・ビジェテ。ハンディージャ牧場の牛にしては良い牛が出てこなかった。交換などがあって時間が掛かった。

 エンリケ・ポンセは、牛に恵まれなかった。1頭目は交換になり、代わった牛も、良くなかった。クルサードできない牛だった。何故なら危ないからだ。パセを繋いだがどうにもならなかった。

 2頭目は、カポーテのパセの途中で前脚を痛める。角を地面に突き1回転する。要するにバランスが悪いのだ。マリアノ・デ・ラ・ビーニャが珍しくバンデリージャを空振りした。それくらい動きが掴めない牛だった。何回か右手のパセが繋がったが、牛が動かなくなった。クルサードしたり、しなかったり。これは牛が悪いから。今日は剣刺しも悪かった。

 ペドゥリート・デ・ポルトゥガルは、牛に恵まれたがそれを生かせていなかった。1頭目の牛は良かった。カポーテでばれにかを繋ぎメディア・ベロニカを決めると観客が沸いた。馬の前にはチクエリナの連続で持っていった。だが良いのはここまでだった。ムレタを持つと、牛は動かなくなった。何故なら彼は、牛と自分との距離を取り方や角度に変化を付けなかったので牛が飽きて集中できなくなったためだ。

 2頭目は、ラルガ・カンビアールの2連発から始まった。ベロニカを繋ぎメディア・ベロニカ、ラルガをすると「オーレ」がなりだし観客は立ち上がって拍手をした。ムレタでは、左右のパセを繋ぎパソドブレが鳴った。後半はパセが続かないのでだれた。剣刺しの時にコヒーダされる。牛がムレタを見ていないのに剣を刺しに行って角に引っかけられる。これがなかったら耳は切れなかっただろう。これはレガーロだ。コヒーダ直後は担がれていたが、場内一周は1人で歩いていた。観客に挨拶した後、カジェホンの中を肩を抱えられて医務室に向かった。

 リベラ・オルドニェスは、牛をダメにした。1頭目は良い牛だったが膝を着き交換。代わった牛は、癖のある牛。右利きの牛。カポーテではパセが出来たが、ムレタでは牛が動かなくなった。パセ・デ・ペチョは相変わらず脇が開いて腰の引けたパセだ。それとクルサードしない。剣刺しは後ろの方にバホナッソだった。2頭目は、良い牛だったがクーロ・モリーナのキーテで左前脚を痛める。ある程度牛は動くが良いパセが出来なかった。タダ、パセを繋いでいるだけだった。いくらセビージャでも耳は出さない。

 ペドゥリートは大丈夫なのだろうか。明日は出れるのだろうか?コヒーダされたからの耳。これも闘牛だ。


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