オルテガ・カノ、ホセ・トマス耳1枚。ホセ・トマス、コヒーダ。

2001年4月29日セビージャ(第1級闘牛場)

 18時15分頃に強風が吹いた後、空が泣き出したと思ったら雹が降ってきた。あまりに寒いのでグラダから下に降りていくと外は土砂降りの雨に変わっていた。18時30分には小雨に変わり開始予定時間前にはアレナの状態を確認するためにバンデリジェーロが観ていた。19時になってエレナ王女が来ていたのでスペイン国歌が吹奏された。それからトリルの前の門が開けられたがプレシデンテの白いハンカチは出されないまま時間が過ぎた。

 雨は再び大粒になり、それから小雨になり3人の闘牛士が出てきてアレナの状態を確認していた。15分が経って、カジェホンの中を黒板を持った係員が回った。15分待つように書かれていた。闘牛が始まったのは19時30分過ぎだった。

 ファン・ペドロ・ドメク牧場。闘牛士、オルテガ・カノ、ホセ・トマス、モランテ・デ・ラ・プエブラ。

 (速報の形で、今は簡単に記述し明日、起きてからちゃんと書くことにする。)


 オルテガ・カノは、2日前の様に全盛期を思わせるベロニカから、雨で滑りやすいコンディションの中で素晴らしい闘牛を見せた。耳1枚。

 ホセ・トマスは、1頭目のベロニカから観客を沸かせた。ムレタでも相変わらずしっかりクルサードして右手のパセやナトゥラルを決めていた。パセの時、角が足ギリギリに通りすぎていた。剣刺しの時にコヒーダされた。ちゃんと踏み込んでいたので左足の玉の下を角が浅く貫通するような角傷だった。剣は良いところに決まっていたがコヒーダされたときも剣を握っていたので剣が抜けてしまった。

 もう1度剣刺しをしてメディアに刺さった。牛は直ぐに倒れた。観客の耳の要求に応えてプレシデンテが耳1枚を出した。アルグシルから耳を受け取って直ぐに医務室に向かった。闘牛が終わって闘牛士の泊まっているホテルに行くとホセ・トマスを良く担ぐペドロと言う担ぎ屋がいたので、挨拶をして、「ホセ・トマスは大丈夫」と聞くとペドロは、「サグラダ・コラソンにいる」と言うので、「傷は重傷か」と聞くと「軽傷だ」と言っていた。5月12日のバジャドリードに復帰できるそうだ。

 帰ってきてビデオで下山さんにコヒーダシーンを見せて貰った。まぁ凄いもんだ。TVでフェルナンドは「Que` Torero. Que` Torero.」と言っていた。


 続きは、明日。


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