99年5月2日ラス・ベンタス闘牛場(マドリード)、の結果

牛が悪く闘牛士は何も出来なかった。エウヘニオ右足を角に刺される

por 斎藤祐司

 

 牛、フロレス・タサラ1頭、ロス・バジョネス3頭、プエルト・デ・サン・ロレンソ3頭。

騎馬闘牛士、レオナルド・エルナンデス、闘牛士、エスパルタコ、マヌエル・カバジェーロ、エウヘニオ・デ・モラ。

 

 今日は牛が最悪で耳は出なかった。闘牛士はみんな何とか牛を動かそうと努力していたがどうしようもなかった。エウヘニオ・デ・モラは初めの牛の剣刺しで右大腿の真ん中の少し下を牛の右角で刺されて医務室に行った。最後の牛はエスパルタコがやったがこれも駄目。退屈と言うよりこんな牛しか出さなかった牧場に対してガッカリした。

 エスパルタコは、クルサードはしているときの方が多かったが牛を誘う時に脇が開いていた。

 マヌエルは、1番努力した。牛は動いたがそれだけ。良いファエナにはならなかった。

 エウヘニオは、クルサードしていたし牛を誘う時も脇は開いていない。とにかく牛が悪すぎた。

 帰ってきてTVのニュースを見たら牛はマンソだったと、言っていたがそうじゃない。肉体的に欠陥のある牛が多かったのだ。カセット・テープに今日の観戦記を録音してきたがそれを文字に起こさない。読んでも面白くないだろうし書くのも面倒くさいからだ。

 しかし、これも闘牛だ。面白くてもつまらなくても闘牛だ。どしゃ降りの雨が降っても、とんでもなく寒くても最後まで観るのが闘牛だ。それが出来ないのなら観ない方が良い。マドリードのラス・ベンタス闘牛場に来る多くの日本人観光客は3頭目が終わると帰っていく。

 スペイン人に良く聞かれた。あの日本人は何故帰るんだ。だから言う。知らない、と。何しに闘牛見に来てるんだろうなぁ。あの人達は。


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