グアルディオラの難しい牛。

2003年5月2日セビージャ、レアル・マエストランサ闘牛場(第1級闘牛場)の結果。

 曇り空のレアル・マエストランサ闘牛場。グアルディオラ・ファントニ牧場。闘牛士、ペピン・リリア、カナレス・リベラ、フェルナンド・ロブレニョ。満員。ソルのグラダにて観戦す。

 今日はグアルディオラの牛なので闘牛士がどう捌くか楽しみだった。

 ペピン・リリアは、ブスカンドする牛に手こずり4投目の牛でコヒーダされた。幸い大した事なくて最後までアレナにいた。パセの後の返りが早いのとブスカンドするのとで緊張感がある途切れる事がなかった。隣のおばさんは悲鳴を上げていた。耳になるような牛じゃなかったので悲観する事はない。むしろプロの技を見せていたので明日に期待しよう。

 カナレス・リベラは、1番出来が悪かった。チクエリナでも1歩足を引いたパセだったし、もうひとつピリッとしたものがなかった。

 フェルナンド・ロブレニョは、1番良かった。難しい牛で一生懸命闘牛をしようとしていた。観客から、<バリエンテ>と声を掛けられていた。去年と変わらず、ひた向きに闘牛をやっている姿が観客の心に残る。チクエリナも足を揃えたまま立って牛を誘い、そのままパセをしていた。ホセ・トマスの様だった。

 ブスカンドする返りが早い牛でクルサードは角2本していた時が何度もあった。だからコヒーダされそうに何回もなった。その度に闘牛場がざわついたり悲鳴が上がっていた。こういう難しい牛は見ていて面白い。闘牛士の技量が試されているのだ。これで、手の低い長いパセが何度も決まると闘牛場は興奮に包まれる。でも、やっぱり難しい牛なのだ。カナレス・リベラは、もうちょっとやる闘牛士だと思っていたのになぁ。

(アダプターを日本に忘れてきた為に自分のパソコンが使用できずに、掲示板に取りあえず書いたものに手を加えずにここに残すことにする。だから、短いコメントが多い。)


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