フィニートへの口笛。何故?

2001年5月28日、マドリード、ラス・ベンタス闘牛場。(第1級闘牛場)

 快晴のラス・ベンタス闘牛場。多分、ノー・アイ・ビジェテ。

 エル・ベントリジョ牧場。闘牛士、ヘスリン・デ・ウブリケ、フィニート・デ・コルドバ、エル・コルドベス。

 酒を飲んで遅く帰ってきたので全部を書けないがどうしても書かなければならないことがある。取りあえずそれだけを書くことにする。

 今日の最後の牛のバンデリージャを打つ場面でバンデリジェーロがコヒーダされた。その辺りをフィニートのせいに観客がしていた。特にテンディド7がそうだった。だがそれは間違いだ。フィニートが牛の方に走って行ってカポーテも振らずいたのなら当然批判されてしかるべきだろう。バンデリージャの1回目に打ったときにフィニートはカポーテを振ってキーテをやっていた。バンデリジェーロから牛を離そうとしていた。

 同じようにキーテに入っていたヘスリンの第3バンデリジェーロは何もしなかった。バンデリージャを2回目打つときのそのバンデリジェーロは何もしなかった。フィニートは牛の方に走っていってカポーテを出して牛の注意を逸らしていた。これが仕事だ。ちゃんとしたことをやっていた。やらなかったのはヘスリンの第3バンデリジェーロだ。フィニートはそれを見て全責任が自分に掛かっているのを自覚しただろう。

 バンデリージャの3回目に打ちに行ったバンデリジェーロは牛の後ろの方まで回り込んで打ったがコヒーダされた。それを助けるためにフィニートは走っていってカポーテを振ってバンデリジェーロから牛を引き離した。それでも、テンディド7はフィニートを批判した。立つ位置が悪とか言って。でもそれは筋違いだ。あれでフィニートがカポーテを振らずにいたら批判されても当然だろう。でも、フィニートはやることをやった。実際コヒーダされたバンデリジェーロから牛を引き離したのはフィニートなのだ。あれで抗議されたんじゃフィニートはたまらない。

 1番悪いのは何もしなかったバンデリジェーロだ。キーテをしに入っているにもかかわらずサポートをしない、出来ない、やらない。彼はアレナに立つ資格がない。僕はバンデリジェーロは弱い立場にいるのであまり批判的なことを書きたくないと思っている。でもヘスリンの第3バンデリジェーロは非道すぎる。それを雇っているヘスリンにも勿論責任がある。彼はETAと同じアセシノだ。あれでは闘牛自体が成り立たなくなる。

 須美さん、番長、榎本さん、Wさん。テンディド7に座っていたからだろうけどフィニートを批判していた。それっておかしいでしょう。僕はこの件に関してガッカリした。フィニート批判は筋違いだと言うことを言いたい。

 ヘスリンもコルドベスも闘牛をしなかった。ちゃんとやったのはフィニートだけだったと言うことも付け加えておきたい。


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