プエルト・デ・サン・ロレンソの非道い牛。唯一まともな牛を相手に、ちゃんとファエナが出来ないとは、どう言うこと、A・ロメロ!

2002年5月27日マドリード、ラス・ベンタス闘牛場(第1級闘牛場)の結果。

 晴ていて強風の吹くマドリード、ラス・ベンタス闘牛場。牛、プエルト・デ・サン・ロレンソ牧場。闘牛士、フィニート・デ・コルドバ、モランテ・デ・ラ・プエブラ、アルフォンソ・ロメロ。ノー・アイ・ビジェテ。テンディド6、バッホにてYさんと一緒に観る。

 牛が出てくると口笛が吹かれる。1頭目のフィニート牛をプレシデンテは何故替えなかったのだろう。全然パセが出来るような牛じゃない。フィニートもできないのは判っていてもパセを繋ぎに行くが、メディア・パセだし、膝も着く。モランテだってそう。パセが2回繋がると膝を着く、メディア・パセになる。牛に対して悉く口笛が吹かれ剣が決まらず、デスカベジョが決まらないと闘牛士にも口笛が吹かれる。牛が出てきて、2周してベロニカを3回繋ぐと前脚か後ろ脚に欠陥があった。そんな牛ばかり。客の態度も悪い。野次りに来ているような奴ばかり。あれじゃ、フィニートもモランテも可哀想。おまけに風が強いのでパセが繋がりそうになると風で中断。散々口笛吹かれるだけ吹かれ退場。

 それにしても、アルフォンソ・ロメロって非道すぎる。最後の牛だけまともな牛だったのに、まともなパセを1つもできない。パセ・デ・ペチョは脇が大きく開いているし、クルサードしてパセを繋ごうとしない。あれじゃ牛が可哀想。勿体ない。フィニートかモランテなら耳を取っていただろう。もう君は観たくない。

 全体的にエル・プエルト・デ・サン・ロレンソの牛は、今年は非道かった。去年メホール・トロを出しているのに・・・。


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