アベジャン、デスカベジョで耳消える。バジャ・タルデ・デ・トロス!

2003年4月27日セビージャ、レアル・マエストランサ闘牛場(第1級闘牛場)の結果。

 晴れ。レアル・マエストランサ闘牛場。ヘラルド・オルテガ牧場。闘牛士、マヌエル・カバジェーロ、リベラ・オルドニェス、ミゲル・アベジャン。観客は満員に近い入り。ソルのテンディドにて観戦す。

 今日は牛を3頭も交換するほど牛が悪かった。交換しなかった牛も酷かった。観客席からは、「バジャ・タルデ・デ・トロス」と野次が飛んで失笑が起こった。

 カバジェーロの牛はどっちもダメでちゃんと闘牛しようとしても出来ない牛だった。今年から、エステラがバンデリジェーロについている。アントニオ・バレラには、ファン・モンティエルがついていた。彼も年を取った。昨日、にっこり笑って握手して去っていった。92年セサル・リンコンのバンデリジェーロ。何ヶ月も追っかけしていたから、いまだに覚えている。

 オルドニェスの牛もダメだった。牛交換のとき、牛使いがあまりにも下手なので、カポーテでトリル<牛門>まで持っていってそのまま牛を返して喝采を浴びた。非常に珍しい場面だ。真面目に闘牛をしようとしていたがそういう牛じゃなかった。

 アベジャンは、最後の牛が交換になってその牛もダメそうで観客が席を立ちだした。が、ムレタでは遠くにいる牛を呼んでパセを繋いで<オーレ>を叫ばせた。とてもファエナになりそうな牛じゃなかったのに彼の牛を見る目には驚いてしまった。ナトゥラルもゆっくりとしたパセだったし、右手も牛を呼び込んで長いパセを続けた。剣もちょっと前だったが良い場所に刺した。当然耳1枚と誰もが思った。しかし、良い剣のときはなかなか倒れないもの。デスカベジョを3回もやって耳は消えてしまった。残念だが、良いファエナだった。今日はアベジャンの新しい面を見た。帰りに、カルロス・アビラに挨拶した。あっ、また来たね、って感じの笑顔か返ってきた。

(アダプターを日本に忘れてきた為に自分のパソコンが使用できずに、掲示板に取りあえず書いたものに手を加えずにここに残すことにする。だから、短いコメントが多い。)


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