99年4月25日、マドリードの結果

エミリオ・オリバが唯一のブエルタ

por 斎藤祐司

 

 牧場のコンクール。牛、ホセ・バスケス、パルティード・デ・レシナ、モレノ・デ・シルバ、セレスティノ・クアドゥリ、バルタサル・イバン、ハビエル・グアルディオラ。闘牛士、エミリオ・オリバ、ファン・ホセ・パディージャ、ラファエル・ガスタニェータ。

 

本当は、モラ・デ・トレドに行く予定だったが、バスの駅に行って聞くと次は夜だという。トレドまで行けば何とかなったかも知れないが、金もないので諦めてラス・ベンタスで闘牛を見ることにした。一昨年モラ・デ・トレドに言った時も確かに朝から行った記憶がある。それを忘れていた。

 1頭目、エミリオ・オリバ。牛はマンソで何処に行くか判らない。ピカは右肩に浅く入った。馬をコントロール出来ない為、ピカを離す。ピカは肩の間に入る。牛は肩に刺さったバンデリージャを嫌がって首を振る。足を止めてパセが出来ない牛。顔の前で左右にムレタを振って牛をあしらう。パセが出来ない牛。剣刺しは、ピンチャソ1回、メディアの後2,30cm残して剣が刺さる。デスカベジョ3回。ホセ・バスケスの牛は最低だった。

 2頭目、ファン・ホセ・パディージャ。牛はいきよい良く出てくる。牛に対して拍手が起こる。ブルラデーラから直接ピカドールに牛が向かう。ピカは肩の間にはいる。バンデリージャは3回ともトロ・パサードで刺された。パセはピコで誘って牛を動かす。剣は1回で刺す。パルティード・デ・レシナの牛は良い方だ。

 3頭目、ラファエル・ガスタニェータ。ピカとバンデリージャを刺すのに時間の掛かるやりにくい牛。パセをするとそのまま牛は通りすぎて戻ってこない。剣はピンチャソ、ピンチャソ・オンダ、2,30cm残して刺さる。また剣刺しをしてカイーダ。短剣が決まらず、3アビソ。罰金を払わなければならなくなった。モレノ・デ・シルバの牛は良くなかった。

 4頭目、エミリオ・オリバ。やっと良い牛が出る。ピカは左肩上に入る。ブリンディースはガスタニェータに捧げられた。クルサードしてナトゥラルが良い。1度牛はアレナに座る。右手のパセはピコ気味。無難なファエナが続く。剣刺しは牛が頭を下げなかったのでコヒーダされそうになる。1発で決まり、ブエルタ。セレスティノ・クアドゥリの牛は良い牛だった。

 5頭目、ファン・ホセ・パディージャ。牛は良い。ピカドールは馬を使えない。馬を前に進めることが出来ない。罵声、口笛が鳴る。バンデリージャは自分で刺した。2頭目の時もそうだったが、全部左側に走っていって刺している。どうやら右に行って刺せないようだ。やはり牛は良い、ちゃんと動く。パセはピコ気味だ。ナトゥラルをするときはクルサードが足りないから、コヒーダされる。腰か尻のあたりをやられたようだ。1度みんなに抱えられて医務室に向かうかに見えたが無理矢理戻って牛に向かう。スエルテ・コントラリアでピンチャソ2回。最後は良い剣が刺さる。バルタサル・イバンの牛は良い牛だった。闘牛士に力量に問題がある。

 6頭目、ラファエル・ガスタニェータ。牛の角は上を向いて尖っている。ピカドールは3回のピカ刺しを見事にこなした。1回目より2回目、2回目より3回目と段々牛を遠くに置いているにも関わらず右手に持ったピカを頭の上に上げて牛を誘って刺し方も良かった。今日最高のピカドールだ。そして良い牛だ。ガスタニェータが遠くから牛をムレタで誘うと牛はムレタに向かって突進した。いくらでも遠くから誘っても向かってくる牛だ。クルサードが足りない。何でこの牛で耳を切れないのだろう。剣刺しの時角の上に2,3秒乗ったが大丈夫だった。良い剣が入った。ハビエル・グアルディオラの牛は最高の牛だった。ピカドールのルイス・サアベドゥラも最高だった。

 メホール・トロは6頭目のハビエル・グアルディオラ牧場の“マニリート”が選ばれた。
 メホール・ピカドールは、6頭目のルイス・サアベドゥラが選ばれた。

 当然の結果だ。俺の闘牛を見る見方は間違っていない様だ。


 セビージャでは、ドミンゴ・バルデラマがコヒーダされたようだ。ビア・デヒタルのセビージャの闘牛を録画予約していたが根本的な問題があった。ビデオ・デッキの時間設定が冬時間のままだった。もうこっちは夏時間なのに・・・。おかげで1時間分が見れなかった。

 セビージャの結果。ミゲル・ロドリゲス、-、-、-。ドミンゴ・バルデラマ、コヒーダ。ダビラ・ミウラ、-、-、2ブエルタ。

 ドミンゴ・バルデラマは、角傷で左大腿を25cm切った。重傷が予想されている。

 また、カセレスで行われたマノロ・ベハラノのアルテルナティーバで右大腿に角傷を受けて重傷を負ったが、耳2枚取る。エル・フリに代わってファン・モラが出場耳1枚取る。エスパルタコも耳1枚。


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