牛は何処にいるんだ。

2002年5月22日マドリード、ラス・ベンタス闘牛場(第1級闘牛場)の結果。

 曇り空、時々強風の吹くマドリード、ラス・ベンタス闘牛場。牛、ガルシグランデが1頭も出ずに、1,3,5頭目、とソブレロの2頭目がロサノ・エルマノス牧場。2,4,6頭目がアントニオ・バニャエロス牧場。闘牛士、モランテ・デ・ラ・プエブラ、エウヘニオ・デ・モラ、エル・フリ。ノー・アイ・ビジェテ。テンディド6、バッホにてYさんと一緒に観る。

 どういう訳なのか、ガルシグランデが、1頭も出ずに他の牧場が出た。多分、獣医の検査に合格しなかったのだろう。この場合、闘牛士が替わる場合と同じでカルテルに書かれている牧場の牛が1頭も出ないときは、切符は払い戻しできる。闘牛は闘牛士を見に行くと同時に牛を見に行くことだ。こういう風に決まっていた牧場の牛が出ないときは、良い牛が出ないことになることが多い。心配していたとおり、良い牛が1頭も出てこなかった。

 モランテ・デ・ラ・プエブラ、エウヘニオ・デ・モラ、エル・フリとそれぞれコメントを書きたいが、書けるような内容の闘牛は牛が悪くて出来なかった。だから書きようがない。牛が悪いし、強風が吹いてムレタを振れる状態じゃなかった。風が止んでムレタを振っても牛の動きは悪かった。

 プレシデンテは最低。最後エル・フリの時に、牛が左後ろ脚を骨折した。このままじゃ闘牛は出来ないの何故牛を早く交換しないわけ。グズグズして女の腐ったような奴。風は強いし、寒い。10度以下だろう。こんな中でプレシデンテのこの対応は何なんだ!銭儲けばかり考えている、興行主のロサノ兄弟の言いなりになっているわけ。あれはダメな牛ではなく、出来ない牛なのだ。フリなんかどうでも良いけど、あの牛なら誰がやっても出来ない。3本脚の牛を相手にファエナできる奴はいないからだ。

 今日は、人気実力がある3人の闘牛士が揃ったのに、牛がいなかった。おーい、牛は何処にいるんだ。金を返して欲しい様な非道い牛が続いた。闘牛士が揃っても、牛がいなきゃなぁー。


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