99年4月21日、セビージャの結果

良い闘牛士が出ても、牛が悪ければ耳は出ない。これもまた闘牛だ。

por 斎藤祐司

 

 牛、ダニエル・ルイス。闘牛士、ファン・モラ、ホセ・トマス、モランテ・デ・ラ・プエブラ。

 

 これは、カセット・テープの紛失を闘牛場で気付いたため録音できず写真だけ撮っていた。記憶も定かじゃない。覚えているところを書く。悪しからず。

 1頭目、モラ。牛が悪かった。何も出来ないまま終わる。モラは不本意だったろう。

 2頭目、ホセ・トマス。この日はプレスに対して今日はプエルタ・デ・プリンシペをする。と、言ってやる気、満々だった。だが一体この牛で何が出来るだろう。

 3頭目、モランテ。牛を2頭も代えた。1頭目の時は15分以上掛かった。セビージャの闘牛場の牛使いは何を考えているのか解らない。この牛は右目が見えにくいのに、去勢牛を右側から廻して牛を囲もうとしてもそれは無理。見えないから反応しないのだ。今年代わったばかりだという牛使いは下手を通り越して呆れてしまった。2頭目は足に問題があった。そして出てきた、牛もまともにファエナが出来ない牛。

 4頭目、モラ。いくらやる気になっても出来ないものは出来ない。牛が悪い。

 5頭目、ホセ・トマス。この牛も駄目。出来ない。

 6頭目、モランテ。2回続けてのプエルタ・デ・プリンシペが消えても、やる気は消えない。しかし、牛はどうしようもない。

 こんなに牛が悪いと闘牛にならない。ダニエル・ルイスの牛には今日は裏切られた。ここの牛だって結構良いのだ。3人とも怒っていた。今日は自分じゃない。牛に対してだろう。今日は牛がいなかった。


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