por 斎藤祐司
牛、サルドゥエンド。闘牛士、エミリオ・ムニョス、リベラ・オルドニェス、ホセ・トマス。
録音したカセット・テープを紛失した為、詳細を書けなくなった。せっかく隣に下山さんがいて一緒に観ていたので下山さんの闘牛士的な貴重な意見がここに全部かけなくなったのはとても残念なことだ。記憶に頼って記す。ただし記憶はあやふやなもの。出来るだけ正確に書きたいので確かなところを詳しく書くしかない。悪しからず。
1頭目、エミリオ。牛も悪くやる気も感じなかった。観客に口笛を沢山吹かれる。
2頭目、リベラ。牛が悪かったが真面目にパセを繋いだ。剣刺しの時、牛が頭を下げなかった。下山さん曰く、「こういう場合は3つの方法がある。1つ目は、逃げながら剣を刺しに行く。2つ目は、ピンチャソにしてデスカベジョで仕留める。もう一つは(3つ目)、命懸けで角に刺されてもいい気持ちで体を預けて刺しに行く。以外とちゃんと刺さることが多いと。
さて、リベラはどの方法を選んだかというと2つ目の方法。こんな牛には命は懸けれないってか。闘牛に命は懸けれないと言う事か。まぁ、パセは真面目に繋いでいたのであまり悪口は言わない。
3頭目、トマス。パセは良かったが剣刺しは、ピンチャソの嵐。ガクッと来た。でも相変わらずクルサードして牛を誘う姿は恐れ入る。カポーテやムレタのパセの時に 「ケ・ボニト」 と何度も声が飛んでいた。
4頭目、エミリオ。この日1番良い牛を引き当てた。良い牛なら耳は切れる。乗りに乗った仕草は昔を思い出す。モリネーテ、ファロールの連続技。そしてナトゥラルに痺れた。左手が低かった。こんなナトゥラルならやってる闘牛士は誰でも良い。賞賛に値する見事なナトゥラルを何度も続けた。剣も決めて当然の耳2枚。ナトゥラルに乾杯!
5頭目、リベラ。真面目にパセを繋いでいた。牛は良くも悪くもなし。
6頭目、トマス。他の闘牛士ならこの牛で耳を取るのは難しかったろう。ホセ・トマスだからこそ牛を動かし良いパセを通した。クルサードは相変わらず凄い。頭から足の先まで美しい曲線でパセをしている。写真の撮りがいがある。剣刺しも良かった。
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