非道ぇー牛ばかりだった。

2003年5月11日マドリード、ラス・ベンタス闘牛場(第1級闘牛場)の結果。

 曇り時々晴れのラス・ベンタス闘牛場。エルナンデス・プラ牧場。闘牛士、オスカル・イガレス、カナレス・リベラ、ゴメス・エスコリアル。ほぼ満員人の入り。テンディド6でTさんと観戦す。後ろの席に日本人観光客を連れたYさんがいた。

 何をどう書いて良いのか?牛が非道すぎて何もできなかった。それに風が強いのに新聞紙を破いて風の流れが判るようにモソ・デ・エスパーダなどの付添人たちがそういうこともしていなかった。どういうことだ?そういうレベルの闘牛士たちとそのチームと言うことなのだろう。

 1頭目から3頭目まで3人の闘牛士がポルタ・ガジョーラをやってやる気は一応見せた。

 イガレスは、牛が悪いのは判るがムレタを角ではらわれたり腰が引けたり、怖いのは判るけど。剣もちゃんと刺さないし、デスカベジョは2頭合わせて11回。

 カナレス・リベラは、セビージャの時より何とかしようとしていたが・・・。クルサードしてパセをするんだけど、牛が止まって何度もコヒーダされそうになった。ブスカンドするしムレタを角にはらわれた。剣もなかなか決まらない。2頭目の牛の時、プンティジェーロがなかなか留めをさせずに9回カウントコールがあった。物凄い罵声と口笛。

 ゴメス・エスコリアルは、1番まともに闘牛をしようとしていたが、牛が悪すぎ。2頭ともポルタ・ガジョーラをやってやる気を見せた。クルサードして牛を誘うが牛が動かない。何度もクルサードするところは良いが、危険な牛で、観客が怖がり何度も悲鳴が上がった。あまり続くので口笛が鳴った。終わった後、挨拶に出てくると拍手を打ち消す口笛が鳴った。

 「バジャ・フェリア」という罵声が飛んだ。この日を象徴する言葉だ。


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