TIPS(2)


[2]PCとの連携

CEマシンのメリットの一つにPCとの連携があります。しかし、公称とは裏腹に、はっきり言って使えない部分があります。ここで示すのは、それをできるだけ補うTIPSです。

[2.1]図入りのMS-WORDの文書を見る

問題と解決方法概要

WindowsCE2.11に搭載されているPocketWord3.01は前のバージョンと異なり、MS-Wordの文書を直接読むことができるようになりました。しかし、読めるといっても、いくつか、問題点があります。
その中でも、私が最も困っているのが、図入りの文書では、図が表示されないという点です。
この場合、図というのは、ドローソフト(Visio等)やペイントソフト(Paint等)で作った図はもちろん、表計算(Execl等)で作ったグラフ、さらには、Execlの表を「形式を選択して張り付け」た表まで含まれます。
従って、これらを多数使ったMS-WORD文書をPocketWordで見ると、はっきり言って意味がない文書になります(^_^;。

しかし、多少の作業をPC側で行うことで、CE上で閲覧することが可能になります。
つまり、PC上において、MS-WORD文書をHTML形式で保存すれば、それをPocketIEを使って、図入りの文書を閲覧することが可能になります。

具体的方法

基本は簡単です。CEに文書をコピーする前に、PC上のMS-WORDにおいて、HTML形式で保存してください。すると、HTMLファイルとGIFファイルができますので、それらをCEの方にコピーし、PocketIEで閲覧すればいいわけです。

なお、ここで、示した方法は、MS-WORD97でしか確認していません。たぶん、MS-WORD98なら大丈夫と思いますが、MS-WORD2000ではXML保存の機能はありますが、HTML保存の機能がありません。PocketIEがXMLファイルに対応しているかどうかわかりませんが、もし、WORD2000で保存した文書も閲覧できるようだったら、ご連絡願います。

さて、基本は簡単でしたが、PocketIEでよく見ると、図の中の字や線がつぶれて見にくくなっている場合があります。これは、WORDが吐き出したHTMLファイルの中の<img>タグのheightwidthの設定がGIFファイルのサイズと合っていないことが原因です。これを発生しないようにするためには、元のMS-WORD文書の中の図のサイズを「100%」に設定すればいいようです。しかし、実際には、なかなかそうもいきません。そんな場合には、出来てきたHTMLファイルを修正することになります。具体的には、出力されたHTMLファイルをエディタで開いて、<img>タグのheightwidth指定を削ってしまいましょう(本来は、正しい値のheightwidth指定に書き換えた方が良い)。なお、もし、エディタが、秀丸とか高級なものを使っているなら、置換機能を使えば修正がぐっと楽になります。

この方法の問題点

以上の方法で、図入りの文書を閲覧することが可能になりましたが、以下に示すような問題点もあります。

  1. ファイルをHTMLに変更しているので、CE側では修正できない。
  2. HTMLに変換すると、図の色が変になる場合がある(MS-WORDのHTML変換機能のバグです(^_^;)。
  3. MS-WORDのHTML変換機能は非常にあやしいので、出力されたHTMLファイルと元の文書の同一性が保たれているか不安だ(^_^;
  4. MS-WORDのHTML変換機能は文法的にムチャクチャなHTMLファイルを吐き出す。
  5. HTMLに変換すると、元の文書よりサイズがでかくなる場合がある(ただし、小さくなる方が多い)

最後に、MS-WORDのHTML変換機能は文法的にムチャクチャなので、この方法で作成したHTMLファイルはCE上でのローカルな閲覧にとどめ、インターネット上に公開するのはおやめください(^_^;。

更新記録

1999/11/6 執筆

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