番外として、リブレットからちょっとそれるかもしれないが、乾電池型の蓄電池について、書くことにしよう。
なぜここに書くかと言えば、リブレットの周辺機器に関係しているからだ。
TOSONは、乾電池を使うことはほとんどない。なぜなら、乾電池が必要な機器には、乾電池型の蓄電池を使っているからだ。
TVやビデオやエアコン等のリモコンはむろんのこと、リブレット用のCD-ROMドライブやデジカメにも蓄電池を使っている。
蓄電池の何がいいかと言えば、まずゴミを出さなくてもすむということと安上がり(たぶん)だということだ。
携帯型のCDプレーヤやなんかを使っていると、乾電池を大量に消費することになるのは誰しも経験があることだろう。
しかし、そうなると、金がかかるのと、ゴミに出すとき捨て方に困ると言うわけで、蓄電池を愛用しているのだ。
もっとも、安上がりかどうかは、計算してみたわけではないので、確かでないが、少なくても、蓄電池が環境への負担が少ないのは事実だろう。
ところで、乾電池型の蓄電池にも問題点はある。
1点目は電圧が低いということだ。普通の乾電池は1.5Vだが、蓄電池は1.2Vなのだ。もっともこれで困ったということはあまりないが、理由が不明なので不思議なことである。
2点目は、蓄電できる電力が少ないということだ。ニッケル・カドミウム蓄電池で約700mAh、ニッケル水素蓄電池で約1300mAhとなっている(手元にある単三型の場合)。一方、乾電池の方はわからないが、最近のものは、あきらかにニッケル水素蓄電池と比較しても倍はありそうである。はやく、蓄電電力のより高いリチウムイオン蓄電池の乾電池型のものを開発・販売してもらえないだろうか。最近のノートパソコンなんかのバッテリはリチウムイオンなんだが、乾電池がわりに使うには、高価だと言うことだろうか。
3点目は、先ほど書いた蓄電池のメリットと矛盾するようだが、ゴミに出すとき気をつける必要があるということだ。最近の乾電池は水銀を使っていないので、それほど気をつける必要はないかもしれないが、蓄電池はそうはいかない。ニッケルが有害かどうかは知らないが、ニッカド(ニッケル・カドミウム)蓄電池に使われているカドミウムは明らかに有害であって、販売店に持っていって回収してもらう必要がある。もっとも、もっとも古い蓄電池は、10年近く使っているが、いまだに現役ばりばりである。
4点目は、充放電を繰り返すとメモリ効果で、蓄電電力が少なくなるということである。これはニッケルを電極に使っているからで、リチウムイオン蓄電池だと発生しないらしい。やっぱり、リチウムイオンの乾電池型蓄電池を開発して欲しいね。
5点目は、最近でてきたニッケル水素蓄電池は古いニッカド用の充電器が使えないということだ。そのため、ニッカド、ニッケル水素兼用の充電器を買うことになった。
というふうに、いろいろ問題点もあるが、やっぱり乾電池型蓄電池はいいです。
最後に載せた写真は、CD-ROmドライブに使用している乾電池型のニッケル・水素蓄電池と、ニッカド、ニッケル水素兼用充電器である。ちなみに、ニッケル水素蓄電池は東芝製だがら、リブレットと関係あると言えなくもない(^^;。
乾電池型のニッケル・水素蓄電池と充電器
1999/2/21追記
上で書いたことについて、いくつかわかったので追記する。
なお、この追記は、FAQコーナ/恵庭有のモバイル最適電池考/マクセル(株)に基づいている。
ここのサイトには結構おもしろいことが書いています。
まず、乾電池型蓄電池の公称電圧が乾電池の1.5Vと違って、1.2Vとなっているのは、
(1)乾電池は、使っていると、電圧が次第に下がっていく。
(2)そのため、機械の方があらかじめ低い電圧でも動くようになっている。
(3)一方、蓄電池は使っていても電圧がほとんど下がらない。
(4)そのため、公称電圧を低い電圧に設定している。
ということらしい。
次に、リチウムイオンの乾電池型蓄電池が無いのは、現状開発されているリチウムイオン蓄電池の電圧が3V以上しかないからとのこと。
3Vだと乾電池の代わりにはならんはな、確かに。
マクセルさんには、やっぱり、がんばって1.5V or 1.2Vのものを開発して欲しいですね。
1999/2/7 ver1.0 作成
1999/2/21 ver2.0 追記
1999/4/29 ver2.1 移動リンクを追加