CSSにおける国際的レイアウト(International Layout in CSS)について


はじめに|W3Cに送付したメール


はじめに

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W3Cに送付したメール

以下が、1999/3/22版に対する私の意見をまとめて、W3C宛に送付したメールである。このページを読んで、自分でも何か言いたいことがあれば、日本語のメールも歓迎するということなので、是非、W3Cに意見を送って欲しい。

X-Status: SENT
X-My-Real-Login-Name: toson; msd.biglobe.ne.jp
MIME-Version: 1.0
Content-Type: text/plain; charset=iso-2022-jp
X-Mailer: Denshin 8 Go V321.2b5
Date: Sat, 19 Jun 1999 14:57:21 +0900
From: TOSON <toson@msd.biglobe.ne.jp>
To: i18n-editor@w3.org
Subject: Comment about http://www.w3.org/TR/WD-i18n-format/ [lang="ja"]
--------
This mail is a comment about
  http://www.w3.org/TR/WD-i18n-format/
This mail is written in Japanese.

W3C様、<RUBY>に続いて、International Layout in 
CSSのワーキングドラフト
  http://www.w3.org/TR/1999/WD-ruby-19990322/
について、コメントさせていただきます。
TOSONといいます。
日本語でのコメントも歓迎するということなので、
日本語で書せていただきます。

 2.  Layout Flowの2.2  'layout-flow'の 
vertical-ideographic において、下記のようになっています。
> vertical-ideographic - sets the layout flow mode 
>to vertical ideographic, which represents the 
>natural orientation for ideographic text.used in 
>East Asian typography. All lines of text in the 
>element are vertical. Fullwidth characters appear
>in their regular upright position. Their vertical 
>baselines running through the middle of each 
>character are aligned. Non-fullwidth characters 
>('narrow' Latin or halfwidth Kana characters) 
>appear rotated by 90 degrees clockwise. The next
>line of text appears on the left side of the 
>previous one. "the natural orientation for 
>ideographic text.used in East Asian typography

 この場合、半角ローマ文字(Non-fullwidth characters
のLatin)は右回り(clockwise)に90度回転して表示され、
全角ローマ文字(fullwidth charactersのLatin)は右回り
に90度回転せずに表示されることになります。
 しかし、これはいわば論理の順序が逆であり、90度回
転して表示する時は半角で表示し、90度回転せずに表示
するときは全角で表示するの適切な論理です。
 つまり、「半角文字だったら右回りに90度回転する」
のではなく、「右回りに90度回転したら半角で表示し、
回転しなければ全角で表示する」レイアウトが、縦組
み日本語で適切なレイアウトです。
 日本語の縦組みにおいて最も一般的なレイアウトは、
アラビア数字や日本語化されたローマ文字(WWWやyes等)
は回転せずに全角で表示し、日本語化されていないロー
マ文字(verticalやhorizontal等)は右周りに90度回転し
て半角で表示するレイアウトだと考えられます。
 さらに、アラビア数字や日本語化されていないローマ
文字であっても、回転せずに全角で表示することもきわ
めてありふれたレイアウトです。

 日本語の文字コードにおいては、ローマ文字は、"い
わゆる"全角ローマ文字(含むアラビア数字)と"いわゆ
る"半角ローマ文字(含むアラビア数字)(ASCIIとほぼ共
通)の2種類が用意されています。
 しかし、これらの半角全角の区別は慣習的にそのよ
うに表示する機械が多いというだけであり、必ずしも、
半角全角の表示を示していません。
 事実、日本人の多くは必ずしも両者を使い分けては
おらず、特にインタネットが普及進んでいる近年は、
検索などの観点から、"いわゆる"半角ローマ文字が推
奨され、"いわゆる"全角ローマ文字は忌避される傾向
にあります。
 そのため、現状のvertical-ideographicでは、90度
回転せずに表示して欲しい日本語化されたローマ文字
であっても、90度回転して表示される状況が多々発生
することになります。

 従って、下記に記す2つの'layout-flow'を追加して
いただけるよう、お願いします。
 これにより、文書全体に対しては(layout-flow-1)
(仮称)に設定し、必要な文字列に対してのみ
"2.3  Horizontal text in vertical layout"のように、
SPAN elementで(layout-flow-2)(仮称)を設定すること
で、縦組み日本語で最も一般的なlayout-flowを実現で
きると思います。
 (layout-flow-1)(仮称)
  ・文字の流れは上から下。行の流れは右から左。
  ・一部を除く全ての文字は回転せずに全角で表示す
   る。
  ・例外として、"(",")","<",">"等の区切り文字
   は右回りに90度回転して表示する。
 (layout-flow-2)(仮称)
  ・文字の流れは上から下。行の流れは右から左。
  ・全ての文字は右回りに90度回転して表示する。
  ・文字の表示の全角・半角はhorizontalに同じ。

 注1)(layout-flow-1)(仮称)におけるcursive 
  characterの扱いについては、別途、専門家に相談
  が必要。
 注2)(layout-flow-1)(仮称)において、区切り文字を
  回転せずに表したい場合も多いにある(数学記号
  として"<",">"を表す場合や、字形を示したい場合
  等)が、このケースも"2.3  Horizontal text in 
  vertical layout"で対応可能。

 さらに、言えば、(layout-flow-2)(仮称)は、表等で
しばしば使われるレイアウトであり、さらに、下記
(layout-flow-3)(仮称)も同じようにしばしば使用され
るので、用意して欲しいlayout-lowです。
 (layout-flow-3)(仮称)
  ・文字の流れは下から上。行の流れは左から右。
  ・全ての文字は左回りに90度回転して表示する。
  ・文字の表示の全角・半角はhorizontalに同じ。


以上、検討願います。

                                 以上

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TOSON
  E-mail : toson@msd.bigolobe.ne.jp
  URL    : http://www2u.biglobe.ne.jp/~toson

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1999/7/20 工事中版