歳時唄:7月15日       

 聖スウィジンズ・デーにちなんだマザーグース

St.Swithin's Day, if thou dost rain,

For forty days it will remain;

St.Swithin's Day, if thou be fair,

For forty days 'twill rain na mair.

聖スウィジンズ・デーが雨なら

40日間雨つづき

聖スウィジンズ・デーが晴れなら

40日間雨にならない

7月15日は、9世紀頃のウィンチェスターの司教、聖スウィジンを記念する日です。

彼が862年になくなったとき、遺体を故人の遺志により雨のかかるウィンチェスター教会の軒下に埋葬しました。

ところが後に、聖スウィンジ・デーの7月15日に、彼の遺体を教会の内部に移そうとしたら、40日間も降り続く大雨になってしまいました。

結局、この大雨のために移し替えはできなかったのですが、この逸話から、上のマザー・グースが生まれたようです。

なお、第4行の na mair は no more という意味のスコットランド英語です。

日本では、7月15日といえば、本州では梅雨は明けているのですが、なんとなく梅雨を連想させる歌ですよね。

このマザー・グースは、レイフ・ファインズ、ユマ・サーマン、ショーン・コネリー主演の1998年の『アベンジャーズ』でも映画の中頃で歌われています。確か、ユマ・サーマンがテムズ川でこの唄を唱えていたはずです。また、映画で確認してみてくださいね。