英女王「死去」の符牒は「ロンドン橋が落ちた」! (Newsweek 日本版より)2017年3月14日

Queen’s Death Plans Have Been in Place Since 1960s, Include Secret Code Name for Elizabeth II

<英紙ガーディアンの調査報道で、今年90歳のエリザベス女王については60年代から死去の際の行動計画が練られていたことがわかった>

イギリス史上、国王として最も長い在任期間を誇るエリザベス女王。その女王が死去した時は、機密通信である符牒が流される――「ロンドン橋が落ちた」。このメッセージで、10日間にわたる綿密な葬儀が幕を開けるのだ。

大多数のイギリス人にとって、エリザベス女王は生涯唯一の国王だが、政府関係者や報道機関は、女王の死去のしらせに不意を突かれることがないよう長年準備を進めてきた。

英紙ガーディアンが今週掲載した調査記事によると、コードネーム「ロンドンブリッジ」と呼ばれるこの行動計画は、1960年代にはすでに存在し、今世紀に入ってからも2〜3回の更新が行われている。

リハーサルを本気に

1952年に前国王ジョージ6世が死去した当時とは違い、女王死去の知らせは数時間ではなく数分間で知れ渡る。しかし厳密な手順も残されている。イギリス首相が報告を受けた後、女王が君主となっている15の国の政府に伝えられ、続いて残りのイギリス連邦の国々の元首に伝えられる。

公共放送BBCも、かつてのように最初に知らされる特権は持たないが、それでもかなり大がかりな緊急報道態勢を組んでいる。女王死去のニュースが入れば、冷戦時代に構築された無線警報放送システム(RATS)のスイッチが入る。

しかしBBC内部でも、RATSが「くたばりそうな王族(royal about to snuff it)」というジョークになる程、ほとんどの職員はこのシステムがどういうものかわかっていないという。

民間放送のITVやスカイニュースでも、女王死去後の特別編成について定期的なリハーサルを実施している。その際には、警戒が広がらないよう、女王の代わりに「ロビンソン夫人」という名前を使っている。

2015年には、実際にリハーサルが外部に知られたことがあり、この時にはBBCの記者がリハーサルを聞いて、本当に女王が死去したと信じ込み、ツイッターでニュースを流してしまった。

ガーディアンによれば、死去後の女王の棺はバッキンガム宮殿の「玉座の間」に4日間、その後は議会議事堂のあるウェストミンスター宮殿に移されて4日間、安置される。そしてウェストミンスター寺院で1万人の参列客を迎えて葬儀が実施される。

以前には、ウィリアム王子とキャサリン妃の婚礼が、女王葬儀の際のドレスリハーサルとして活用された、と報じられたこともあった。

国民に人気がある女王の葬儀は、当然ながら同時に新国王を迎えることを意味する。チャールズ皇太子は、皇位継承者としてすでに歴史上最も長い期間を過ごしているが、女王の死去が公表された瞬間に国王となり、翌日夜には正式に国王就任が公示される。

チャールズの顧問の1人はガーディアンの取材に対して、「国王の死去と新国王の誕生という、2つの事が同時に起こることになる」と話している。

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誰が殺した キム・ジョンナム?


Who killed Kim Jong-nam? Experts finger North Korea but question motives  15 Feb 2017, 3:10pm

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Who killed Kim Jong Nam? 15 Feb 2017

アメリカ CNN の記事へ

Who killed Kim Jong-nam?   26 Feb 2017

イギリス BBC の記事へ


スーパーボウル 2017 のCM "Humpty Fall"

スーパーボウル2017のCMにハンプティ・ダンプティが出ていました。(CMの動画も視聴可能です)

以下は、「スーパーボウル2017を振り返る」からの引用です。

アメリカンフットボールリーグ・NFLの優勝決定戦であり、広告界でも注目度の高いイベントのひとつ「スーパーボウル」。テレビ中継は毎年、その年の年間最高視聴率を記録する同イベント、今年2月に行われた第51回大会の観戦者・視聴者数は歴代2位の1億1370を記録し、CM出稿企業は49社にのぼりました。

〔1〕 いつでもどこでも気軽に確定申告!をコミカルに伝えるTurboTax「Humpty Fall」「Humpty Hospital」

TurboTaxを使えば、いつでもどこでも簡単に確定申告ができることを訴求する内容だ。主人公は、有名な童謡「マザー・グース」に登場する卵を擬人化したキャラクタ ー、ハンプティ・ダンプティ。「Humpty Fall」では、「ハンプティ・ダンプティが塀から落っこちた」という、 童謡の歌詞そのままのシーンが写し出される。

バラバラになって地面に横たわるハンプティ・ダンプティ。なぜこんなことになったのか……実は塀の上に座って確定申告をしていたから、というオチだ。「なぜそんなところで?」と誰もが首を傾げるが、当のハンプティ本人は「だってできるんだもの!」と開き直る。

続編の「Humpty Hospital」では、入院中のハンプティが医療費控除について オンラインチャットで専門家に相談している様子が描かれ、TurboTaxの便利で安心なサービスを訴求している。


”ハンプティ・ダンプティ”ベニテス監督が落っこちた

ひとこまマンガ記事へ

2013/02/28

Goal.com漫画家によるフットボール最新ニュース

チェルシーのラファエル・ベニテス“暫定”監督は、一部ファンによって続けられるチャントに対して、遂に怒りをあらわにした。

27日のFAカップ5回戦でミドルスブラに2−0の勝利を収め、準々決勝進出を決めたチェルシーだが、ベニテス監督の暫定政権に対する一部サポーターの批判が止むことはなかった。

そして今、ベニテス監督自身が今季終了時の退団を認めたように、壁から落ちた彼を元に戻すことはできないのである...

 アメリカ新聞協会の新聞救済策: 壊れた卵を元に戻す名案はあるか?

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by Leena Rao 2009 年 6 月 4 日

先週、新聞社のお偉いさんたちがひそかに集まって、コンテンツの収益化と瀕死の業界の救済策について話し合った。その席でAmerican Press Institute(略称: API)が、有料コンテンツへ段階的に移行するための計画をしるした白書を発表した。おもしろい提案がいくつか載っているこの白書は、Niemanジャーナリズム研究所のサイトからダウンロードできる。Poynterには、この報告書に対する長文のレビューがある。この記事の下にも、白書を埋め込んだ。

この報告書は、有料コンテンツの実装方式として、小額支払い、購読制(有料会員制)、両者の折衷など、いくつかの形を提案している。Googleを原子爆弾にたとえて“コンテンツビジネスを爆破して何百万もの原子のようなちりぢり粉々の状態にしてしまった”と言っている。また、新聞をハンプティダンプティにたとえて、新聞社は破片をすべて集めて“元の正常な姿”を取り戻そうともがいている、と書いている。そしてもちろん、新聞企業は第二の原子爆弾、すなわちハイパーリンク(Webのいわゆる“リンク”)にも苦しめられている。白書に曰く: “ハイパーリンクとそれによるコンテンツの配布という文化は、Webの対話性の重要な要因であるが、従来のニュースのビジネスモデルに対する原子爆弾になっている”。そこで、粉々になった新聞業界を元の姿に戻すためには、この報告書によれば、コンテンツに課金し、Googleにそれを強制し、Kindleに関しては有料購読形式をAmazonとの交渉により取り付ける(Kindleは新聞対Googleの場合よりもさらに不正にコンテンツからお金を儲けているのだそうだ)。どうやらAPIの人たちは、ハンプティダンプティを実際に読んだことがないようだ。読んでいれば、元の姿に戻せないことを知ってるはずだから。

APIはコンテンツを有料化するための5つの原則を提案している:

実価値原則: 新聞はそれに対する課金を開始することによって価値を作り出す。
公正価値原則: コンテンツの価値を維持するために、新聞は著作権と、発行したコンテンツから利益を得る権利を積極的に主張する。
公正共有原則: 新聞社はテクノロジ企業と交渉して、集積され、再配布され、分断され、リンクされるコンテンツに対してより高い料金を請求する。
デジタル配達原則: 新聞は“コンテンツのeコマースと、データ共有化と、そのほかの収益生成方式”を”高価格で”提供できる技術とデジタルプラットホームに投資する。
消費者中心原則: 新聞はコンテンツの焦点を広告主から読者/消費者へと方向変えする必要がある。

うそでも誤読でもない。技術で劣勢に回っている新聞に向かって、技術の巨人たちに“技術的圧力をかけよ”と言っている。それは、ハンプティダンプティ(粉々になった卵)を元の姿に戻すことよりもさらに、あり得ない話だ。

新聞社が最良の生き残り策を模索していることは理解できる。この報告書は収益化のためのありうるオプションを…それが本当に有効なら…かなりうまく素描しているようだ。しかし、こんな見方に必ずしも同意しない人は多い。しかもAmazonやGoogleに対するへっぴり腰の攻撃は、少々的外れだ。著作家のMichael Connellyがインタビューで賢明にもこう言っている: “Googleが新聞を殺したのではない。人びとが新聞を殺したのだ”。