木の拓本 夏休みの自由研究シリーズ その1

 

木にもいろんな表情があります。

大人だと、名前で覚えたり、針葉樹や落葉樹なんかという「知識」で木を見てしまいがちです。レイチェル・カーソンが言うように「知るということは、感じるということの半分も重要ではない」のです。
木の樹皮が、どんな形・色・肌触りをしているか、知識というものから入らずに、五感をフルに使って楽しんでみましょう。

 

準備するもの
紙(何でもOK。少し柔らか目の方がいいかも。)。クレヨン。子供が小さければセロテープかガムテープなど。

事前のレクチャー
何事も雰囲気が大事です。お子さんに興味を持たせてするのと、無理やりさせるのとでは楽しさが違います。
楽しさは、次に興味や知識欲につながる大事なものです。

事前の準備として、お子さんに木について興味を持ってもらうことが大切です。そのためには、木に関する本を読んであげるのもいいでしょう。(「木はいいなあ」「おしゃべりな木」など)
また、ネイチャーゲームのフィールドビンゴ(木のカード)なんかもお手軽です。
とにかく、これから1本1本の違う木に「会いに行く」という気持ちにさせるのです。

やり方
簡単です。木の幹に紙を押し付け、その紙の上からクレヨンで、上下にこする。ただそれだけです。
なるべくたくさんの種類の木(模様が違うという意味です)から取ってください。触わってください。
そして、後々のため、とった木がどれなのか?を必ず覚えておいてください。
この時、紙が動くならセロテープかガムテープで紙を固定してから塗りましょう。
木の肌の拓本(指紋という人もいますが)の出来上がりです。

事後のふりかえり
したらそれで終わり、じゃなくて、しっかりとふりかえりましょう。
木の種類によって、縦に模様のいく木もあれば、横につく木、線ではなく模様がつく木などいろいろです。
取った拓本をお子さんと一緒にみてみましょう。その違いや作業中の出来事などを話し合いましょう。これには正解はありません。思いつくまま、感じたことを固定概念を抜きにして、自由な発想で言い合いましょう。
紙の空いているところに、その時感じたことを書き込みましょう。また、お子さんと一緒に、その木に名前をつけてみてもいいかもしれません。その名前は種をあらわす○○の木でも、個体をあらわす○太郎というものでもどちらでもかまいません。名前をつけることにより、より一層、その木と友だちになれるはずです。

ここで、充分に目的は達成できたんですが、自由研究とするには物足りません。その木の本当の名前が何なのか?調べてみましょう。
図書館にでも行くと、図鑑があります。一緒にその木の特徴から、ほんとの木の名前を調べましょう。私が主に使うのは保育社からでている「検索」シリーズのやつです。葉の特徴から、だんだんと種を絞り込んで行くという初心者向けのやつです。

紙に、これを書き移したら出来上がり。まだまだ、という方は、色画用紙で裏打ちしたり製本したりしてもいいでしょう。

 

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