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第8回
佐賀の鉄人
吉原 正和 騎手
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吉原 正和
手島 豊厩舎 所属
昭和32年6月20日 生
デビュー昭和49年(1974年)
初勝利 昭和49年4月14日
通算成績:1,504勝(01年2月5日現在)
(写真左:97年栄城賞 スーパーマルゼン)
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主な勝ち鞍:
’90開設記念 リキマナード
’97栄城賞 スーパーマルゼン
’99九州ブリーダーズカップ(中津) イージーウィン
など
’00.11.17 7R 1,500勝達成(ジャパンドーター)
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*過去五年の成績*
’96年 10位(62勝)
’97年 10位(59勝)
’98年 12位(48勝)
’99年 11位(62勝)
’00年 12位(40勝)
(写真左:
スズタカオーと吉原騎手)
この写真は、私のお気に入りの一枚。
なんちゅうか、もう、渋いのひとことに尽きます。
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「注目人」第8回は、
佐賀の鉄人 吉原正和騎手です。
吉原さんから連想する言葉は、
鉄人、職人気質、いぶし銀。
渋い言葉ばかり並びます。
ようするに、私が吉原さんをそう思っているってことですが、
では何故、そういうイメージを持っているのか考えてみると、
ひとつはあの見事な追いっぷりの印象が強いからのようです。
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それはもう、スゴいんです。
なりふりかまわず、追って来るんです(笑。ちょっとこわいかも)。
見ていて、こっちがドキドキしてしまいます。
まさに鉄人、競馬の鉄人です。
日ごろの厳しい顔、たまに見せる笑顔、
これもまたドキドキしてしまいます、別の意味で(笑)。
それらが吉原さんの魅力的なところです。
気が付くと、吉原さんは佐賀で最年長。
いつまでも乗っていてほしいです。
だって、吉原さんは騎手が似合ってるだもん。
(かっぱ)
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(写真左上:ホワイトビクターと吉原騎手/右下:アシュラトウショーと吉原騎手)
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今回の注目人は、佐賀の鉄人・吉原正和騎手です。
私の印象としては、これぞ「九州男児」という感じの吉原さんは佐賀現役騎手の中で最年長、なんと私が生まれた年にデビューされてます。
いやはや、完敗です。(何がだ)
実は私が普段かっぱくんや、おっちゃん達と会話する時に”さん”付けをしてしまう唯一の佐賀競馬騎手が吉原さんです。(あとはゴンちゃんと言うくらいで、他はみんな呼び捨てだからなぁ。たまに吉田に”さん”付けするけど)
しかも文書にすると、なんだか敬語を使ってしまうぞ、何でだ?
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さて、今更隠す必要もないので声を大にして言いますが、私は吉原さんの大ファンです!
日頃から「理想のタイプは吉原さんみたいな人」などと言っては、母親に心配されている私です。(笑)
え?北村?ま、それはそれとして(笑。気の多い奴だな)吉原さんが如何にかっこいいかという話をします。
まず、一番かっこいいのはレースっぷりです。
とにかく最後まで諦めないというか、一生懸命に乗っているのが伝わってきます。馬券を買っていて外した時でも、あれだけ追って来ないなら仕方ないか、と納得できるくらいです。
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乗り方も豪快ですが、穴の開け方も豪快です。
おっちゃんも「吉原は買うとらんと来るけんねぇ」とぼやいていました。
先日も人気薄の馬で連チャン連対して、私の財布を佐賀記念前にカラにしてくれました(笑)。
ファンなのに、馬券の相性はいつも最悪の私です。(ちゅうか単に馬券下手では)
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(写真左:’97年 栄城賞 スーパーマルゼン)
ところで吉原さんは、以前行われいた九州三場交流のリーディング上位ジョッキー対抗レース(正式名称が分かりませんが、このレースはぜひ復活させて毎年やって欲しいです)にも何度も参加している実力の持ち主です。
もちろん私は、その頃の吉原さんを知りませんので、民間伝承(笑。いくら何でもそんな昔じゃない)に頼ってお伝えします。
今から8年程前、吉原さんの騎乗場がレース中に心臓発作で倒れるという事故がありました。
馬が転倒して、吉原さんはコンクリートに叩きつけられ大怪我を負ったそうです。
半年間も休む怪我だったそうですが、「お父さんに馬に乗って欲しい」という息子さんの声を励みにリハビリをし、見事に復帰されたとの事です。
くー、なんて良い話だ(泣)
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そして皆さんもご存知のように、昨年1,500勝を達成されました(現役では2人)。
その後、ある馬主さんがお祝いを言った時の吉原さんの答えが素敵です。
正確にこのままの文章ではないと思いますが、こう仰ったそうです。
「長いこと乗っとったら、誰にでもできるとですよ。」
・・・誰でも、は出来ませんよね?
もう、吉原さんたら謙遜しちゃって、シャイなんだから(笑。誰だ私)
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吉原さんはかっこいいだけでなく、とてもかわいい人です。
ああっ、語弊があるなぁ。
でもいるでしょう?お茶目なオヤジって。
ああもうっ、言えば言うほど泥沼だよ。私の持つ語彙では表現しきれないので、エピソードを紹介します。
以前、かっぱくんと、私あきやんが二人揃って佐賀競馬の女性乗馬教室に行った時の事です。(だよね?かっぱくん)
競馬が終わった後、私たちは普段入れない事務所の前で乗馬教室が始まるのを待っていました。しばらくすると10Rに乗っていた騎手の皆さんが、荷物を持って引き上げていきました。
部外者(かつ若い女)が大勢いたせいか、中川騎手がへらへら笑いながら(いや、別に中川嫌いとかじゃないです)物珍しそうにじっと見ていると、吉原さんが笑いながら手にもっていた―タオルだったか何だったか忘れてしまいましたが―それで中川騎手を御して顔の方向を変え、厩舎の方に帰っていきました。素晴らしい手綱さばきでした。(笑)
それまでレースの時の印象しかなく、絶対怖い人だと思い込んでいたので、かなり意外でした。
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本当はもっとかわいい話があるのですが、その時の状況等を説明すると恐ろしく長くなるので、泣く泣く割愛します。とにかく吉原さんはかっこよくて、かわいい人なんです。(おいおい強引だな)
ところで私の不満は「吉原さんかっこいい」と言っても、「だよね」と即答してくれる人が一人もいない事です。「えっ」と絶句されることもしばしば。くそぅ、何故なんだ!?
かっこいいじゃん!(駄々子か?)
吉原さんみたいな、あんな笑顔で笑える大人って珍しいですよ。
パドックなどで時々見せる笑顔は最高ですね。
ふふふ、なんか私ストーカーみたい。(というか、パドックでは馬を見ろよ)
吉原さんは現在43歳で最初に書いたように佐賀最年長ジョッキーです。
というわけで、私の一番の不安は「突然引退しちゃったりしないよねぇ」ということです。
なんとなく、いつまでも乗っていてくれそうだなんて考えているのですが、佐賀の騎手は引退が結構早い時期だったりするので油断できません。(佐賀競馬全体に対しての不安の方は今は大きいけどね)
川崎の鉄人・佐々木竹見騎手がもうすぐ引退してしましますが、吉原さんにはずっと騎手でいてほしいですなどと、こんな無茶な締めでいいですか?(笑。誰に聞いてんだ)どうかこれからも全身全霊を込めた騎乗を見せてください。
(あきやん)
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