第7回

勝負師の目を待つ男
権藤 学 騎手

権藤 学
河津厩舎 所属

昭和48年10月11日 生
デビュー 平成3年 (1991年)

通算成績 :
233勝 (00年8月18日現在)
2000年成績 :
39勝(00年8月18日現在 リーディング6位)

主な勝鞍

96年 ブレイズカップ / ラックリーベン
97年 はがくれ賞 / ケイショウロメオ
00年 ノカイドウ特別(荒尾) / イチライミサキ
00年 バルーンカップ / ヤマヤマオー



(写真右 : 旧 勝負服の権藤騎手と
権藤騎手思い出の馬 シングルコンバット)

権藤騎手 過去5年の成績

1995年 17位 (23勝)
1996年 13位 (52勝)
1997年 14位 (46勝)
1998年 15位 (35勝)
1999年 21位 (15勝)

今回の注目人は、
”ゴンちゃん” こと 権藤 学 騎手です。
ゴンちゃん、今年は絶好調です。

いきなりですが、
ゴンちゃんは色んな人に人気があります。
”ゴンちゃん”というあだ名(そのまんまだけど)も、
おっちゃん達が呼び始めたものです。

鮫島は”サメ”なのに、権藤は”ゴンちゃん”。
ふふふ、ゴンちゃんの勝ち。(何がだ)

それではここで、
ゴンちゃんが好かれているという例をいくつか挙げてみます。

パドックでゴンちゃんを見る度に野次を飛ばすおっちゃんがいます。
彼はかなりのゴンちゃんファンです。

彼は嫌いな騎手(それが誰かはひ・み・つ。笑)には野次を飛ばさず
内輪で悪口を言うだけの人なので、出てくればほとんど野次られる
ゴンちゃんには迷惑かもしれませんが、かなり気に入られている様です。


いつも猫に餌をあげているおばちゃんは、アラブ馬とゴンちゃんの応援
をしに競馬場へ来ています。

ゴンちゃんの乗る馬は、必ず馬券に絡めています。
せっかくゴンちゃんが来ても「組み合わせを間違えた」と、タテ目をくらう事
が多い様ですが、それに関しては、私もどうこう言えない身分です。(笑)

(写真左 : ヴィーブシンボリ騎乗のゴンちゃん)

私の知り合いの人で、4年ほど前にゴンちゃんの事を

「ありゃあ 天才よ。」

とまで断言した人がいます。
その時は 「正気かい、おっちゃん。」 と思った私ですが(ゴンちゃん、おっちゃん ごめんなさい)、今では 「そうかもなぁ」 なんて思っています。


お次は、パドックの椅子に座っているゴンちゃんを見た若い男の人2人の会話です。

「ゴンちゃん、あげんして座っとたら、おっさんくさかぁ。」

「走っとう時やら かわいかとにね。」

・・・あなた方はゴンちゃんウォッチャーですか?(笑)
確かにゴンちゃんの走り方はぜんまい仕掛けの様で可愛らしく(もうすぐ27歳の男に使う表現じゃないな)、歩き方や座り方はおっさんくさいです。
・・・私も十分ウォッチャーだよ。(笑)

私の友人・知り合いに馬券ならぬ騎手券を売るとしたら、間違いなくゴンちゃんは複勝一番人気になるでしょう。ゴンちゃんを嫌いという人には会った事がありませんから。
まぁ、単勝は違う結果になりそうですが。(笑)

かく言う私はゴンちゃんのどの辺が好きかと言うと、
まずレースっぷりですね。
(具体的にはなんだろうな、一生懸命な感じの追い方が好きなのかな。)

思わぬところで穴をあけてくれたりもするし。
(いつぞやの複勝万馬券には驚いた)


そうそう、ゴンちゃんは目がすごく良いです。
(もちろん視力の話じゃありません)

前述の野次飛ばしおじさんが感心した様に漏らした言葉を借りると、
パドックで馬に乗った時 ゴンちゃんは ”勝負師の目になる”のです。

それまでいくらニコニコ笑っていても、馬に乗ると怖いくらいの顔になります。
スポーツ選手とか何かのプロというのは、こうあって欲しい私は思います。

それからサインのいい加減なところとか、素敵です。

イヤミに受け取られると困るのですが、
ゴンちゃんのサインほど適当なサインは今まで見た
事がないように思います。

「権藤 学」 「まなぶ」 「ごん」 「Manabu Gondou」 など、

色々有る様ですが (というか、決めてないだけだと思うが)、
「権藤 学」バージョンはサインというよりは、もはや署名です。

サインに関しては どこがどうとは文章にしにくいのですが、
すごくゴンちゃんらしいなぁと思います。
(人柄を知ってる訳ではないのですが、なんとなく)


あとは交流レースに強いところがサイコーです。
馬との巡り合わせなのでしょうが、今年のバルーンカップもそうですし、96年のブレイズカップもそうです。

あの時は条件クラスでは初めての中央交流戦で、
私は開設記念ばりに興奮していました。

佐賀の4歳クラスの馬はもう何勝かしている馬もいる訳で、中央の未勝利馬に負ける訳にはいかないと思っていたのです。(今でも思ってるよ)

今までで嬉しかったレース、
1位はリンデンニシキの開設記念。

そして、このブレイズカップは私にとっては、その次くらいに嬉しいレースでした。

( 写真 下 : 96年 ブレイズカップ
1着 ラックリーベン 権藤騎手 騎乗)
ところで、佐賀競馬にはいつもゴール板前に
いて、先頭にいる騎手に必ず
「 ○ ○ 、抑えて行けよ!」
と言うおじさんがいます。

その彼がこの日は逃げる権藤ラックリーベンに
向かって、
「 権藤、負けるなっ !」
と叫んだのです。

まさに私たちの気持ちを代弁してくれているぞ、
おっちゃんブラボー ! って、誰を褒めてるんだ。

とにかくゴンちゃんとラックリーベンは逃げ切り勝ちを決めてくれたのです。
フフフ。今思い出しても最高ですね。


それにゴンちゃんは、かっぱと私と同い年です。(笑)
なんとなく頑張って欲しいじゃありませんか。
(誰に同意を求めているんだ)


(写真 下 : ノカイドウ特別 荒尾
1着 8番イチライミサキ 権藤騎手 騎乗)
そういえば今年3月で川田利 師が引退されました。

4月から河津厩舎に移ったゴンちゃんですが、勝負服も変わりました。

(実は私の予感はこういう時だけ当たります。どこ厩舎になるかということも、勝負服が変わる事も当てました。でも、これじゃ予言だよ)

ゴンちゃんの新しい勝負服はどう見ても河津です。
紛らわしいです。(いや、河津が今乗ってる訳じゃないんだが)

河津 (現調教師)



旧 ゴンちゃん





現在のゴンちゃん

私は前のシンプルな勝負服の方が好きでしたが、
この勝負服に変わって(というより、厩舎が変わってから)、絶好調ですね。

この調子でいけば、リーディングベスト10は固そうです。
この調子まで最後まで頑張って下さい。

なんか思いつくままに書いたら、すごい支離滅裂っぷりです。
申し訳ない。

(あきやん)

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