嘉瀬川流域旧石器時代資料調査プロジェクト

2009年8月1日
福岡旧石器文化研究会

趣旨
 本研究会では、背振山地周辺の旧石器文化の様相解明を目指し、2007年以降に佐賀市富士町北山ダム周辺の分布調査を数回実施し、佐賀平野と早良平野を繋ぐ地域の調査を進めてきた。
 近年北山ダムの下流域を含む一帯は、国営嘉瀬川ダム建設事業に伴う埋蔵文化財の発掘調査が実施されてきた。調査は、平成7〜9年度に旧富士町、平成12年度以降は佐賀県教育庁により実施されている。このうち佐賀市富士町地蔵平遺跡は、背振山地南部に広がる嘉瀬川流域における旧石器から縄文時代の代表的遺跡として知られている。地蔵平遺跡は平成18年から調査が開始され、旧石器時代の包含層はATを挟んで4面以上が確認されている。北部九州の開地遺跡としては、大規模な重層遺跡で最も保存状況の良い重要遺跡といっても過言ではない。これに対して本研究会でも佐賀県教育委員会の御配慮により調査中の地蔵平遺跡や出土石器類の見学も行うことができた。地蔵平遺跡を中心とした嘉瀬川流域の重要性を再確認しているところである。
 さて、地蔵平遺跡では、調査以前から地元の研究者らにより多くの石器類が表面採集されている。『富士町史』上巻(2000)によれば、ナイフ形石器、尖頭器、細石刃核、剥片などがあり、写真では剥片尖頭器も散見される。採集資料は総数で数千点以上はあるいう。
 今回、地蔵平遺跡を中心としてこれまで嘉瀬川流域で表面採集された石器類について実態調査と観察、実測を行い、その資料化を目指す目的で「嘉瀬川流域旧石器時代資料調査プロジェクト」を企画した。これにより、調査以前に開墾などにより失われた石器群や石器群の一部を明らかにすることが可能であり、今後の発掘調査成果を補うこともできると考えるからである。作業には今後数年を要すると考えているが、関係機関ならびに諸氏のご理解とご協力をお願いしたい。

第12回サマーキャンプin嘉瀬川20091.日時:
2.合宿作業概要
 1)地蔵平遺跡・出土資料見学会(11日午前中)
 2)嘉瀬川流域表面採集旧石器時代資料整理、実測、撮影作業
   (1) 旧石器資料台帳作成
   (2) 旧石器資料実測作業
   (3) 旧石器資料写真撮影作業
   (4) その他
3.作業会場:11日午後(富士小学校資料室)
         12〜13日調整中
4.宿泊施設:北コミュニティセンター(佐賀市富士町中原)予定
5.日程:
 11日(金)1日目
  10:30 集合、地蔵平遺跡見学・最新出土資料見学
  13:00 富士小学校資料室にて資料整理(資料の分類、整理、コンテナ収納等、借用手続き)
  16:00 整理作業施設への運搬、調査機材搬入、基本作業準備
  18:00 プレイベント
 12日(土)2日目
   7:00 起床・朝食
   9:00 作業開始
  12:00 昼食
  13:00 作業再開
  18:00 作業終了
  19:00 恒例イベント
 13日(日)3日目
   7:00 起床・朝食
   9:00 作業開始
  12:00 昼食
  13:00 作業再開
  15:00 作業終了・清掃・資料返却
  16:00 引き上げ
6.参加申込・問い合わせ