【6月19日(月)】(ネーションより)

 

・インターネットで犯人探し

 タイ当局は、インターネット上に全国手配している容疑者の顔写真を乗せ、国民に協力を求める。アドレスはhttp://www.specialcrime.go.th。ただタイのインターネット利用者はさほど多くなく、どこまで実効性があるがは疑問だ。

 

・テロ支援を拒否

 スリン外相は、タイがテロ活動を黙認しているとの見方について、これを全面拒否する声明を発表した。スリランカの「チモールの虎」がプーケットで潜水艦を製造、ラオスの爆弾テロもタイを拠点いしているとの報道を拒否した。

 

【数字】

・タイのメルリリンチは、国内の住宅市場は1999年を底に回復していくだろうとの見通しを明らかにした。政府の住宅預託銀行(GHB)の調査は需要見通しは以下の通り。

 ・95年…172・4 ・96年…166・8 ・97年…145・4 ・98年…63・9 ・99年…33・4 ・00年…36・4 ・01年…37・5 ・02年…36・6

 単位は1000戸。

 

・タノン元蔵相が「タイ・ラック・タイ」入り

 通貨危機当時の大蔵大臣でタイ・ミリタリー銀行頭取のターリン氏が、銀行を辞めて「タイ・ラック・タイ」の経済チームに参加することになった。ミリタリー銀筋の話として伝えた。

 

・ATMの相互利用が可能に

 今日から大手6行のATMが相互利用できるようになった。オンライン網を相互接続したもので、相互利用は午前6時から午後9時まで。今後、銀行間の相互利用を広げていく。

 

 

 【6月20日(火)】(ネーションより

 

・授業がない!!

 バンコク郊外のパツンタニの学校で、約30名の教師全員が突然解雇される事件がおき、子供達が授業を受けられない事態が発生した。教師たちと校長の不仲が原因で、改善を求める教師を校長が一方的に解雇したもの。

 

・認定教科書問題

 東北コーンケーン県で国の認定を受けていない教科書が使われていたことが分かり、国では教科書の回収作業に入った。

 

・スカイトレインに亀裂

 スカイトレインの架橋に長さ約2mの亀裂が見つかり、運行するバンコク・トランスフォート・システム(BTS)が改修工事を行うことになった。モチット駅付近の架橋で、工事を請け負った香港系のイタリアン・タイの責任を追求する声があがる可能性もある。

 

・セクハラが増加

 厚生省の調べによると、99年に女性被害者から相談を受けたセクハラは合計5840件と96年の4927件が増加した。昨年は子供への虐待などを含めた相談件数は9548件と最高を記録した。

 

・東北地方に大雨注意報

 気象庁は19日、東北地方各県に大雨注意報を出した。洪水の恐れもあるため、学校や職場では警戒を続けている。

 

 【6月21日(水)】(ネーションより

 

・第5回目の選挙

 選挙委員会は、第5回目の上院選挙を7月25日に行う方向で調査に入った。ウボン県など複数箇所での再選挙が不正と認定されれば再び選挙を行う。

 

・味の元が大型投資

 味の元タイランドは、総額20億バーツを投資し、東南アジア地区の供給センターをタイに設けることにした。

 

 

 【6月21日(木)】(ネーションより)

 

・バスがストか

 東北地方の路線を持つバス会社の従業員が政府に対し、1km当たり10サタン(0・1バーツ)の値上げを求めている。燃料費の高騰が理由だが、バス会社側はストも辞さない構え。

 

・リサイクル資源

 ネーション紙は、ゴミ運搬運転手がビンなどをリサイクルして「特別なボーナス」を貰っている記事を掲載。「ゴミはカネになる!!」と見出しを掲げ、リサイクル促進を訴えた。

 

・チュアン首相に愛人騒動?

 バンコク知事選に立候補したジッチポーン氏と愛人関係にあるとウワサされるチュアン首相だが、シッチポーン氏の自宅を頻繁に訪れていたと報道され、「そんなことは決してない」と弁明会見を開いた。

 

・医療費問題

 医療費を巡る収賄事件が起きたが、各病院では「不明が請求があった場合は病院に問い合わせるように」との看板を掲げるところが登場した。ネーション紙は写真入りで紹介している。

 

・ITで合弁会社が発足

 サハ・グループ、ライオンなど小売業5大グループは、オンライン・ショッピングに向けて合弁会社を設立することになった。

 

・チキン・チェーンが登場

 「ピザ」は新たにチキン・チェーン網を展開することになり、20日に1号店をトンブリに開店した。2001年までに合計50店舗を開設する。

 

・タイランド・エクスポート・マートがオープン

 タイ製品の輸出促進を目的にした展示場が完成した。オープニング式にはチュアン首相も出席。

 

・カジュアルウエアで通勤

 シティ・バンクは来月からカジュアル・ウエアでの勤務を認めることになり、その「お披露目式」を22日に行った。米シティ・バンクの東南アジア拠点でカジュアル・ウエアを採用するのがタイ拠点が最初。タイの「制服社会」を征服できるか(oyajiギャクをかましている場合か)。

 

 

 【6月23日(金)】(ネーションより

 

・ルアンタ僧詣で

 チュアン首相など閣僚数名が、通貨危機の際に国民に私財をなげうって国庫を助けようと運動「タイ・チュアイ・タイ(タイ国民はタイ国家を助ける)」を展開したルアンタ僧を訪れた。僧は政府機関の財政赤字穴埋めにタイ・チュアイ・タイの私財が使われたとしていたが、今後は国民運動を支援していくことで合意した。まぁ、手打ち式みたいなモノか。

 

・バンコク都庁予算

 バンコク都庁は26日に予算230億バーツの2000年度予算(今年10月から来年9月まで)案を提出、新知事が決まった後に審議入りすることを決めた。

 

・性労働者

 タイ政府は、ミャンマーやカンボジアなど近隣諸国からマッサージ店などで働く外国人の取り締まりを緩める考えだ。タイには合計1万2000人が不法に働いていると言われるが、近隣諸国との経済状況が理由。

 

・ADBがタイ訪問

 アジア開発銀行(ADB)の専門家がタイを訪れ、クロン・ダムへの資金援助の調査に入った。ADBからの支援は、「債務を抱える農民への救済にならず、借金を増やすだけ」と批判が高まっている。

 

・ユーロ2000特需

 4年に一度開かれる欧州のサッカー選手権、ユーロ2000がタイでも過熱している。好ゲーム時(夜中)には電力がピークを迎え、夜食用のメシや家電製品の売上げが伸している。7600万バーツの経済効果がある、との試算も出た。