【5月22日(月)】(バンコクポストより)

 

・iTV株売却を拒否へ

 タイ初のUHF局のiTVは、サイアム商業銀行が通信大手のシン・コーポに株売却を検討していることについて、拒否する構えだ。iTVは英字紙「ネーション」グループの企業だが、シンの資本参加で報道の独立性が維持できることを懸念している。

 

・地下鉄延長に反対

 政府は、地下鉄「ブールー・ライン」の路線延長について、拒否する考えだ。総額400億バーツの財源負担が大きな課題で、これ以上の負担は無理だと判断している。

 

・ブルネイ王子がタイを訪問

 ブルネイの王子が21日、タイを訪問した。表敬訪問でチュアン首相いか政府首脳が出迎えた。

 

・ムスリムが麻薬撲滅運動

 タイのイスラム教徒を組織するムスリム勢力は、政府の麻薬撲滅運動に協力することを明言した。マレーシアとの国境に近いタイ南部にイスラム教徒は多いが、ミャンマーからの麻薬流入に協力する。

 

・米国人観光客が襲われる

 アメリカの観光客が、バンコクの歓楽街、ソイ・ナナで3人組に襲われる事件が起きた。ソイ・ナナはゴーゴー・バー(つまり売春バー)が密集する地域で、おもに欧米からの観光客が多い。実際はスクンビットのソイ4にあるが、なぜかソイ・ナナという(oyajiギャク飛ばしている場合か!!)。

 

・エアー・フランスがTGと提携か

 エアー・フランスはタイ国際航空(TG)との提携を模索している。東南アジアのハブ(集中)空港としてバンコクに注目しており、話し合いする予定だ。

 

【今週の予定】

 

・5月22日(月)…経済関係閣僚会議を開き、公的部門の債務処理案について話し合う。また当日は、農業部門の将来像のあるべき姿についても意見交換する。

・5月23日(火)…導入を検討している目標インフレ政策について、関係者が意見交換する。

・5月24日(水)…中央銀行、エコノミストなどが集まって企業会見の新しい動向についての会議を開く。また米の格付け会社であるムーディーズの関係者がタイを訪れ、格上げについて調査する。

 

 

 【5月23日(火)】(バンコクポストより

 

・ダム建設反対で逮捕者

 大規模な反対運動が続くパクムーン・ダムで、反対運動を展開するおよそ1000名以上の住民達が逮捕された。バンコクポストは1面に写真入りで反対運動する学生を紹介。建設を担当するエネルギー庁(EGAT)は強硬姿勢を崩していない。

 

・自動車フィルムを禁止

 タイ国内で自動車の窓ガラスに貼るフィルムが禁止になった。警察は一斉に取り締まりに乗り出したが、バンコクポストは照明を測る機械を持参して検問する様子を写真入りで伝えている。

 

・ラオスと話し合い

 ラオスの国防大臣がタイを訪れ、チュアン首相と会談した。国境問題が課題。チュアン首相は国防大臣も兼務しており、今回は「国防大臣」の立場で会談に臨んだ。

 

・株式市場が続落

 タイ証券取引所(SET)指数は333・36となり、前日比で10・04ポイントも下落した。野村キャピタルのアナリストによると、米国の公定歩合引き上げによって投資家の関心がアジア地域から遠ざかっており、当分は低調な商いが続くとの見方。

 

・2000年の輸出は12%成長?

 今年1月から4月までの輸出は219億3000万ドルとなり、前年同期比で24・3%もの高成長を達成した。昨日、開いた経済閣僚会議で明らかになったもので、「今年は12%成長も可能」との声も出始めた。

 

・失業率が4%を下回る

 労働省によると、今年のタイの失業率は3・19%となり、昨年の4・2%を下回るとの予測を発表した。失業者数は106万人で、昨年より36万人も少ない水準となっている。

 

 

 【5月24日(水)】(バンコクポストより)

 

・国王が在位最長を達成

 プミンポン国王が在位2万6469日となり、歴代のタイ国王では最長の期間を達成した。23日には在位最長記録を祝う式典が行われ、TVでも放映された。

 

・米タイの演習が終わる

 米タイにシンガポールが参加した軍事演習「コブラ・ゴールド2000」が2週間の日程を終え、23日に終了した。3国合同演習がタイで行われるのは初めてで、タイ国軍関係者は「来年も引き続き行いたい」との声明を発表した。

 

・2002年から私立校の授業料に上限

 私立学校の授業料に上限を設ける法案が成立する見通しとなった。2002年からはこの法律の範囲内で授業料が決められることになる。通貨危機による不況が背景にあり、政府が進めている社会のセイフティ・ネットの一環。

 

・「引き続き大蔵大臣」

 ターリン蔵相は23日に記者に対し、「次回の選挙で与党・民主党が勝てば引き続き大蔵大臣に就きたい」との豊富を語った。同時に「次回の選挙では経済政策が大きな焦点になる」とし、与党勝利に自信をみせた。

 

・タイの「イーリアン少年」が帰国へ

 米国への密入国に失敗したタイの「イーリアン少年」が帰国することになった。タイ国内では、母親から密入国のために売られた少年の立場を思い、米国の関係者が引き取る話もあったが、当局者の話し合いにより帰国することになった。

 

・目標インフレ率は0%から3・5%

 目標インフレ政策の導入を検討しているタイ当局は23日、向こう2年間のインフレ率の目標を0%から3・5%に設定する方向で調整に入った。

 

・スカイトレインがタブロイド新聞

 タイ初の高架鉄道「スカイトレイン」は、新聞協会などと協力して日刊のタブロイド新聞を発行することを計画している。利用者増加につなげたい考えで、無料か1部5バーツ程度での発行を考えている。

 

・中小企業支援を決定

 政府は中小企業支援のため503億バーツの金融支援を決めた。

 

・車輸入が増加

 4月の自動車輸入は1507台となり、前年同月より319台増えた。

 

 

 【5月31日(水)】(バンコクポストより

 

・女性専用バスが登場

 女性だけが乗れる専用の都バスが30日に登場した。痴漢など性犯罪から女性利用者を守るのが目的で、初日は繁華街のマブコーン(MBK)ショッピングセンターからスタート。バンコクポストは1面で写真入りで大きく報じた。

 

・明日から自動車の窓フィルムが禁止へ

 6月1日から自動車の窓ガラスに貼るフィルムが正式に禁止される。事故防止が目的だが、暑いタイでは直射日光を避けるために欠かせない必需品でもあり、40%のドライバーは規則に従わないとの見方もある。

 

・デモが多発

 タイ航空公団の職員約1500人がドンムアン国際航空前でデモを行った。民営化後の待遇保証が目的。またタップサケオ県では1000名のココナッツ農園従事者がデモを行った。ココナッツ価格の下落に反対。さらに繊維工場で働く労働者も給料の改善を求めてデモを行う方針を明らかにした。

 

・チュアン首相が6月にカンボジアを訪問へ

 チュアン首相が6月14日から16日まで、カンボジアを訪問することが決まった。フンセン首相と会談し、今後の二国間の協力体制について意見交換する。

 

・2001年は6・1%成長か

 OECDの発表によると、タイのGDPは2000年に5・5%成長、01年には6・1%成長と確実に回復する。インフレ率は2000年が2・0%、01年は3・5%の見込み。

 

・iTVがシンの傘下に

 タイ初のUHF局である「iTV」にシン・コーポが正式に資本参加することになった。サイアム商業銀が持つ株式を購入するもので、30日の取締役会で正式に決めた。シン・コーポは次の首相候補で新党「タイ・ラック・タイ」を旗揚げしたタクシン氏のオーナー企業で、報道の自由を守るため、iTV職員が反対運動を繰り広げていた。

 

・車輸出が好調

 二輪車を含めた海外への車輸出は、今年1月から5月で227億1000万バーツとなり、前年同期比47・8%増となった。

 

・マハティール首相が自由経済圏構想に難色

 マレーシアのマハティール首相は、東南アジア自由経済圏構想について、「国産自動車プロトン育成のため考え直す必要がある」と語った。

 

・家電販売が好調

 今年1月から5月までの家電販売は、前年同期比20%も増えた。CDやDVDなどがけん引役となっている。

 

 

 【6月1日(木)】(ネーションより

 

・ネーションTVが放送開始

 英字紙「ネーション」を発行するネーション・グループは1日、ケーブルTV向けの番組「ネーションTV」の放送を開始した。タイ初の24時間TVでUBCを通じて番組を流す。

 

・バンコク都知事候補が出揃う

 市民党のサマック党首が議員を辞職し、7月初めに行うバンコク都知事選に正式に出馬することになった。国家開発党、タイ・ラック・タイ、民主党が候補を擁立、11月までに行われる下院選挙(総選挙)の前哨戦となる。

 候補者名簿:カラヤ(女性、無所属)、パベンナ(女性、国家開発党)、サマック(男性、市民党)、スダラト(女性、タイ・ラック・タイ)、タバチャイ(男性、民主党)、ウイナイ(男性、無所属)

 

・禁煙デー

 5月31日は世界禁煙デーで、タイでも王宮前広場に約500人が集まり、たばこの害を訴えた。ネーションは写真入りで2面に紹介。

 

・人気歌手ニコルが脅迫される

 タイの人気ポップ歌手、ニコルが「殺す」と脅迫されていることが明らかになった。ラオス人の女性から脅迫電話があったもので、TV番組でラオス女性を小バカにする発言をしたらしい。

 

・IMF幹部がタイに来る

 IMFの新しいホースと局長が31日、タイを訪問した。アジア5カ国歴訪の最初の国としてタイを訪れたもので、今後の経済運営などについて意見交換する。

 

 【6月2日(金)】(ネーションより)

 

・バンコク都知事選はスダラット女史が先行

 ネーション紙のアンケートによると、スダラット候補の支持率は30・7%、サマック候補28・5%、タバチャイ候補18・8%、パベナ候補15・5%、ウイナイ候補2・1%、カラヤ候補1・5%となった。ただ、サマック候補とスダラット候補は僅差で逆転の可能性はある。

 

・サウジが親書

サウジアラビアのファサド王はチュアン首相宛に親書を渡していることが明らかになった。3月29日付けの親書は、タイと間でより親密な二国間関係を構築することを謳っている。サウジの王から親書が届いたのは初めて。

 

・李元総裁が来タイ

 台湾の李元総理(首相)がタイを訪問することになった。タイ側の招聘に応じたもので、今月中にバンコクを訪れチュアン首相など首脳と意見交換する。

 

・砂糖価格は若干の上げ

 政府は砂糖価格を1kgにつき0・75バーツ値上げすることを決めた。サトウキビなど生産者保護のため大幅な値上げを求める声が強かったが、若干の値上げにとどまった。

 

 

 

 【6月3日(土)】(ネーションより

 

・カンボジアのタイ大使館が危ない

 プノペンにあるタイ大使館で約200人のカンボジア人が大使館を取り囲んで騒ぐ事件がおきた。新しい大使館建設のため道路を封鎖することになり、怒った付近住民がタイヤを燃やすなどした。ネーション紙は1面で写真入りで紹介。

 

・台湾問題で中国からクレームか?

 台湾の李元総理(首相)がタイを訪問することについて、中国からひとつの中国に関するコメントがタイに届いたことが明らかになった。

 

・いかさま坊主が逮捕される

 宙に浮くことができるなど超能力で有名になった坊さんが警察に逮捕された。インチキかどうかウワサになったが、警察官立ち合いのもとで超能力実験をしたところ無惨な結果になり、そのままブタ箱に入った。

 

・損保が生き残り作戦を展開

 タイの損保業界が生き残りをかけ、共同作戦を張ることになった。来週早々にも業界首脳が集まり、将来のあり方を協議する。2007年の規制緩和に向けたビジョンを作るのが目的。