○月○日 タイを「征服」するにはバスに完勝しなければならない。鉄道中心社会の日本と違って、タイはバス中心社会だ。どのバスがどこに行くのかを知らなければ、日常の生活に支障さえきたす。通勤・通学はもちろん、買い物、知人宅への訪問と要するに市民の足はバスです。最近でこそ高架鉄道「BTS」が開通して便利にはなったが、路線が短いため利用者の数もまだ少なく、「市民の足」として定着はしていない。ただ、正直にいうと編集長は、まだバスに「完敗」し続けています。4月にバンコク入りしてバスを利用したのは、まだ、わずかに1回だけ。これでは、タイを「征服」できない。勉強中です(と言わせて下さい)。今週から新コーナー「バンコク生活情報」を開設します。タイでの日常生活への道とでもいいますか、バス克服への道をレポートできたら、嬉しいです。

 

 ○月○日 世話になるフリーペーパーに出入りする印刷会社の日本人オーナーに聞いたタイの風俗の話です。タイ人がよく使う風俗はなにか?お風呂(つまりソープランド)らしいです。1時間2000バーツ程度で、憩いのひとときを過ごすようです。で、金持ちになるとお風呂に行って、その待合い室(ガラス部屋にいる女性を選べるように待合い室もテーブルがあって広いらしい)で宴会を始めるようです。従業員にお金を配りながら、「メシでも食えっ」て感じでoyajiかますらしい。お風呂にはVIPルームなるモノもあるらしく、その部屋でメシを食ったりHなことをしたりして1日を過ごすようです。もっと金持ちになると、お風呂にVIPルームを自分で作ったりするらしい。いわゆる「マイ・ルーム」ってやつ、だ。ここまで来るとアホか?とも思いたくなりますが、江戸時代の吉原のダンナを思えばそう遠からず、でしょうか。でも一体なにが楽しいってんだ、1日中、風呂にいて。

 

 ○月○日 日本からの駐在員は金持ちですが、私のようなローカルスタッフはみんな見事に貧乏です。なんたって給料がタイ人とほぼ同じ水準ですから。ある駐在員同士の会話を聞き、いかに自分が貧乏かを悟りました。話題は床屋です。300バーツでアタマを刈った人がいて、それが素敵かどうかをoyajiが品評しています。そこに100バーツでアタマを刈ったoyajiが現れ、一同「すごいなソレ、勇気あんな、お前」てなことで一件落着です。私のアタマですか?60バーツ。毎日の昼飯?20バーツ、一日で唯一の贅沢品であるビールが1本45バーツ。でも不思議なことに貧乏の度合いは日本にいた時とそう変わりません。地獄の1丁目から2丁目へ。せめて自分の意志でタイに来たことが救いか。「志し」がなければ、やっていけません。