○月○日 某工業新聞の超エリート記者からバンコクにあるフリーペーパーの現地スタッフにトラバーユした私ですが、日本の友人から「フリーペーパーってなんだ?」と聞かれました。一言でいうとメディアそのものはタダ、広告収入でメディア発行を続ける…そんなスタイルの新聞です。今風にいうとインターネットのホームページでしょうか。実は、以前、務めていた某工業新聞でも地下鉄と協力して「メトロガイド」なるフリーペーパーを発行していました。地下鉄ということもあり、沿線にある飲食店の飲み食い情報、季節に合わせた行楽情報がメイン。一方、現在、世話になるバンコクのフリーペーパーは日本人の駐在員、しかも家族が読者のターゲットです。なぜか衣食住のうち「食」の部分が多いのはタイの特徴でしょうか。バンコクでは似たようなフリーペーパーが私が知っているだけでも5誌もあります。それだけ日本人が多い、つまり広告を出す人が多いわけでもあります。日本にある週刊誌などと比較すると、「本のコーナー」や「タウンガイド」、「マネー情報」、「インターネット」など生活に密着した情報が少ないのかもしれません。ライバルとの差別化を図るには、そのヘンが勝負になるのでしょう。読者からの投稿も受け入れています。気が向いたら送って下さい(oyaji@ksc.th.com)です。

 

 ○月○日 月末、タイにきて初めて給料をもらった。「キミはいくらの契約だったかな?」「はい、○○バーツです」「で、いつからウチにきたっけ?」「はい、4月10日からです」「じゃあ、日割りで3分の2だ」。わずか1週間しか違わないじゃん、と思いつつ、4月はソンクラー祭りがあって1週間の休暇があったら、2週間しか働かなくて結構もらってしまった。でも、ここはタイの会社、給与水準もタイ並み。感覚がまだ日本人なので「あっちゃー!!」ってな感じだ。おまけに貰ったのが会社の口座から自分の口座に金を引き落とすチェック。実は、タイでまだ銀行口座を作っていない。だから給料日なのに、私は全然、現金を手にできない。「よし月曜日に朝一番で口座をつくるぞ」と思ったら、月曜日はメーデーで銀行は休み。火曜日は午前中に取材。一体いつになったらオレは金がもらえるんだー!!4日から休みをとって島に行く予定なのに。給料はまだ手にしていないけど、居候しているラムカエ家にはちゃんと金を入れなければならない。ちっとも嬉しくない給料日でした。

 

 ○月○日 東京の会社も辞めたし、4月1日にバンコクに入ってもう1カ月が過ぎたし、ほんの少し紹介して置きましょうか、「タイTV」の編集長を。

 

 内田俊二、1960年、鹿児島県に生まれる、39歳。東京都荒川区で小学校、中学校時代を過ごし、都下の全寮制都立高校卒、M大学工学部(現・理工学部)を(首席で)除籍。2000年3月末まで某工業新聞記者。いま居たら東京中央支局長とか、やってたはず。

 

  

 

【絶 対 空 間】!!