【6月27日(火)】(ネーションより)

 

・iTVが紛糾?

 シン・コープが資本参加した民放テレビ局iTVの取締役が代わった。ネーション・グループが保有していた2つのポストがなくなり、シン側から4人が送り込まれてきた。うち一人は「暗黒5月事件」に関係しているとの見方もあり、市民運動化グループが「報道機関にふさわしくない人」と反対の声を上げている。

 

・野党も紛糾

 最大野党、新希望党が国会議員を辞職することについて、党内から反対者が続出。分裂して新党を結成する動きにまで発展してきた。議員辞職は総選挙の早期実施が目的だが、党内の主流派と反主流派の戦いに発展しまった。ネーションの世論調査によると、議員辞職に反対する人は58・6%、賛成は27・15%となっている。

 

・チュアン首相がミャンマー国境を視察へ

 チュアン首相は7月2日にミャンマー国境を視察する。ミャンマー反政府活動グループの動きなど、状況を調べる。

 

・オリエンタル・タイ航空が飛行機を購入

 タイで4番目の民間航空会社、オリエンタル・タイは総額6億バーツを投資し4機の飛行機を購入する。同社はタイ国内便を就航させているが、将来の利用者増加に備えて先行投資する。

 

・タイ初の飛行機工場

 米GE系列のミドル・リバー・エアクラフト社の新工場が完成した。タイでは初めての飛行機部品工場になる。

 

・バイエルが市場開放を要求

 独の大手製薬メーカー、バイエルはタイの医薬品市場の解放を当局に求めた。4月に新工場が完成、売上げ増をにらんだ措置。アジア地区でタイでの売上高が思うように伸び悩んでいるのが背景。

 

・政府債務は2兆億バーツ超

 ターリン蔵相は記者会見し、タイ政府の債務は合計2兆6100億バーツに達することを明らかにした。金融機関再編機構(FIDF)など破綻した金融機関への公的資金のツケ回しとの批判に応えて詳細を公表したもので、今後、善後策を検討していく。

 

・貿易黒字が続く

 経済閣僚会議によると、6月の輸出高は13・1%増の52億900万ドルとなった。今年1月から5月までの貿易黒字は42億5000万ドルとなり、対前年同期比16・6%増となっている。