幻想現象 Unreal
何を考えていたのか
忘れてしまうほど心地よい音声
素敵さ 君の音色は現実から
僕を誘い出して迷路を築き上げる

些細な交通渋滞を避けてみたら
どこか昔来たような愛溢れた次元がある
連れ出そうとしているのはそこなの?
だらしなく溜息付いたら
この風に視界を吹き消されそう

離れ行く近未来
途切れ行く騒音の瞬き
蹴っ飛ばしたくなるよ
繰り返しの無秩序
そして君が切り出した幻想へのワープ

黄金色した高層ビル
カラスが嫉妬を焼いた都会の影
大変さ 君が奏で出した旋律
想像を遥かに越えたムンクの叫びさ

偽りで記された青い道路標識を
なぞった震える手に温もりはあるの?
常識離れしてゆく決まり文句を
壊したい 指汚れても
街の中に聳え立つ鏡台は光る

離れ行く近未来
支えきれない無線の回路
無邪気で驚きたいよ
速過ぎた情報交換
そして僕が行く幻想へのワープ

目覚めた神様はシルエットを纏い
多分 どんな世界を彼の杖で作リ直すのか
少し迷うさ

離れ行く近未来
途切れ行く騒音の瞬き
蹴っ飛ばしたくなるよ
繰り返しの無秩序
そして君が切り出した幻想へのワープ
離れ行く近未来
止まらない鼓動の戯れ
ばらばらになる再生力
体内への病原感染
そして抜け出せなくなった幻想現象

さよなら 君の呪文が解けるまで
安らかに眠れる事だけを祈っている







まさまさ
2004年08月02日(月) 12時53分18秒 公開
■この作品の著作権はまさまささんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
違う次元を慕う主人公のお話です。

<--- リストの中からこの作品についての評価を選択してください。 現在のPOINT [ 0 ]
この作品の感想をお寄せください。
お名前(必須) E-Mail(任意)
メッセージ
戻る
[ 感想記事削除 ]
PASSWORD