故郷
夕日越しに何か伝わったかな
思いが輝きに寄せて歩き始めた
涙偽りなく純粋に零れ落ちる
懐かしい記憶の隣に居座ったままで

消え去る陽炎に注がれる言の葉
ちぎれ掛けの風景を繋ぎ合わす
よく駆け回った場所は面影を残す
どれだけの月日がこの地に廻ったのかな

とうとうこの季節が来て
人の雑踏も色彩をごろりと変えた
忘れかけてた環境を今深く抱いている
それで十分さ

久しぶりだねって声を重ねた嬉しさ
次々に湧き出てくる回想が突き刺さる痒さ
どんなに僕を大切に見守ってくれたか
分からないままだった
ありがとう この街は僕のふるさと

時を経てできた戸惑いがまだある
あの人やこの人がどう変わったかって
そんな爆発しそうな感情は癒えない
ただみんなを見ていたいだけなのにさ

じわじわ滲む故郷への想い
これからも一緒に生きてゆく 僕と
自分が素直になれる環境がそこにある
それで十分さ

無茶して友達と走った野原の道
我先にと足を交えてかけっこをしたあの日
どんなに僕は大切に思うことが重要か
やっと分かった気がする
ありがとう この街は僕のふるさと





まさまさ
2004年07月31日(土) 22時16分07秒 公開
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■作者からのメッセージ
これは、実際にふるさとに帰ってきて思ったことを素直に書きました。

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