LIBRETTO SS 1000 に20GのHDDをつけよう


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LIBRETTO SS シリーズには,HDDとして標準は2.1GBが搭載されています。
今となっては狭くなってしまったので,換装しました。

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その換装レポートをここに報告いたします。


お約束ですが,以下の作業は私TDAが行って成功はしましたが,これをごらんになって作業をした
としても,当方は何の保証もしませんし,責任を負いません。義務もありません。
すべてその作業をした各自の責任のもとで行動してください。

また,現段階では,「ハイバネーションからの復帰」ができていません。








大丈夫ですね?




では,換装レポートです。

…の前に【序章】

ご存知のように,LIBRETTO SSシリーズには6.35mm厚の超薄型2.5インチHDDが内蔵されてい
ます。容量は2.1GBです。
この容量を増やすには,従来は8.45mm厚の8GBのHDD(TOSHIBA MK-8113MAT)が外観を損ねず何とか換装
できる最大容量でした。(しかも「裏削り」が必要)
私も最近までは「裏削り」の筐体を入手することによって8GBに換装して使用していました。
ところが,最近,何気なしにWEBを回っていると,「1.8インチHDDがある」という情報が目につきました。

今のところ東芝と日立の2社が出荷しているとのことです。両方とも「1.8インチ」なのですが,注意しないといけないのは,

・東芝製のはコネクタが2.5インチとはアサインが全く違う →変換コネクタがあるらしい
・日立製はコネクタは2.5インチのと全く同じ。ただし,ネジ位置が異なる。

ということでした。

ならば,ターゲットは日立のに決定です。正式にはHitachi HGST の Travelstar C4K40-20 という型番だそうです。厚さは7mm。
ちなみに40GB以上のものも発売されていますが,こちらの厚さは9.5mmだそうです。
今まで8.45mmのHDDを入れていましたから,20GBのものはサイズ的には問題ありません。
裏削りしていない筐体の場合は0.65mm厚くなりますのでそのままでは若干の問題が起きそうです。

さて,このHDDの入手ですが,手っ取り早くするために,これが内蔵されている製品を探すことにしました。すると,
アイオーデータから HDMX-U20 というのが売られていたそうです。(現在は生産終了しています)
これをオークションでチェック。入手しました。

<写真1>
これがその製品(HDMX-U20)です。(パッケージ)


<写真2>
かなり小さいです。


とりあえずまっとうな使いかたもしてみましょう。接続してみます。

<写真3>
Libretto SSはUSBコネクタを標準では装備していないので,インターフェースを用意します。
せっかくのUSB2.0対応製品ですから,ポトリではなく,2.0I/Fを使います。


<写真4>
接続してみました。バスパワー接続ですから,電源アダプタの心配がなく,持ち運びに便利です。
このまま使ってもいいくらいです。(^^;)


<写真5>
イルミネーションもきれいです。このまま使ってもいいくらいです。


さて,このまま使ってもいいくらいなんですが,名残惜しいですが作業開始です。

【本題】

<写真6>
分解開始です。HDD筐体側面にあるネジを4か所はずし,前後の面のパネルをはずします。


<写真7>
プリント基板がアルミ筐体内部のレールにきっちりおさまっています。


<写真8>
拡大写真。このレールに沿って基板をスライドして中身を取り出します。


<写真9>
HDDが出現しました。


<写真10>
基板全体。


<写真11>
裏返すとHDDを固定しているネジが4つ見えます。これらをはずします。


コネクタからていねいにHDDを取り外します。

<写真12>
分解完了。



LIBRETTO SS 側も分解し,内蔵されていたHDDを取り外します。

<写真13>
SSの基板とHDD。


さて,この1.8インチHDDを20GBきちんと使うにはいくつかのワザが必要なようです。
LIBRETTO SS のBIOSが古いため,そのままでは8.4GBまでしか認識しないらしいです。
解決方法としては,3つほど候補があります。

1…Windows2000をインストールする
  WEBで見つけた方法です。これがいちばん手軽なようです。
  ただ,私は2000を持っていません。(^^;)
2…HITACHI FEATURE TOOLを使う。
  これもWEBで見つけた方法です。LIBRETTO M3ではこの方法で成功したらしいです。
  ただ,実際に作業してみると,SSではHITACHI FEATURE TOOLがこのHDDに対応していなかったようで,
  使えませんでした。
3…他のパソコンでFDISK,フォーマット,システム転送,ファイル転送をする。
  私が実行したのはこれでした。VAIOノート(PCG-803)にこの1.8インチHDDを接続(外付けではなく,
  内蔵させる)し,起動ディスクでコマンドプロンプトからFDISKで領域確保(アクティブにするのを忘れ
  ないで!),フォーマット,システム転送をしました。
  その後,外付け状態にしてWindowsでLIBRETTO SSのHDDの内容をごっそりコピーします。

<写真14>
ファイルコピーが終われば,LIBRETTO SSに1.8インチHDDを装着します。
ネジ穴の位置が合わないので,テープで固定しています。(透明なので見えにくいです)
あまり気にすることはないとは思いますが,固定しなければ,使用中の振動などでコネクタから外れたり,
コネクタが曲がったりする可能性もあると思います。


LIBRETTO SSを組み立てます。

Windows98の場合,このままでは起動に失敗します。(途中で止まります)
次の手順で直ります。
1…SAFEモードでWindows98を起動します。
  (起動できるはずです。起動しなければシステム転送などを再度するほうがいいと思います)
2…[コントロールパネル]-[システム]で「デバイス マネージャ」の中の「ハードディスクコントローラ」
  に設定されている「TOSHIBA extended IDE controller」というのを「標準 IDE/ESDI ハードディスクコント
  ローラ」に変更します。
3…Windowsを再起動します。


これで作業は完了。ハイバネーションからの復帰ができない以外は今のところ問題なく使えています。




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