音源エミュレータHOOTというツールがあります。 88に限らず,X1,98,X68000,アーケードなどさまざまなハードの音源をエミュレートし, ゲームのBGMや効果音がほぼそのまま演奏されるというすばらしいツールです。 これを使ってMDRVのデータを演奏させることを試みています。 まだ完全ではありませんが,とりあえず演奏できましたのでその方法を公開します。 お約束ですが,以下の作業は私TDAが行って成功はしましたが,これをごらんになって作業をした としても,当方は何の保証もしませんし,責任を負いません。義務もありません。 すべてその作業をした各自の責任のもとで行動してください。 ■材料 ・HOOT HOOT本体は次のアドレスからダウンロードできます。cabファイルです。 http://dmpsoft.s17.xrea.com/hoot/index.html#program ・MDRVC.COM ここからダウンロードして,解凍してください。MDRVC.COMのみ必要です。 ダウンロード MDRVC124.LZH ( 35545 bytes ) ・HOOT上でMDRVC.COMを動作させるためのプログラムや設定データ。 ここからダウンロードして,適当なフォルダに解凍してください。 ダウンロード hootmdrv.LZH ( 577 bytes ) 「patch」と「MDRVC_XML.TXT」という2つのファイルができます。 ・(必要ならば)SB2のリズム音 M88などに使われているリズム音源のデータと同じです。88実機がない場合は,似ている音で代用可です。 SB2のリズム音を使わないデータばかりの場合は必要ないかもしれません。(未確認) ・音楽データ MCOMPでコンパイルされた,拡張子「.MDT」のデータ。 ・CABファイル,LZHファイルの解凍ツール ・ZIPファイルの圧縮ツール。 ■作業 1・HOOT本体を適当なフォルダに解凍します。 インストーラはなく,解凍したフォルダでそのまま使えます。 このフォルダに「HOOT.EXE」があることを確認してください。 2・「HOOT.EXE」のあるフォルダにSB2のリズム音をコピーしてきます。 3・「HOOT.EXE」のあるフォルダに新しく半角で PC88 という名前のフォルダを作ります。 4・MDRVC_XML.TXT をテキストエディタなどで編集します。 "rom type="bgm" offset=…"の行に演奏したいMDTファイル名を記述し, "title code=…"の行にMDTファイル名に対応する曲名を記述します。 おそらく256曲までは可能と思われます。 5・この MDRVC_XML.TXT の内容を,「HOOT.EXE」のあるフォルダにある, HOOT.XML に追加します。 テキストエディタで HOOT.XML を読み込み,一番下2行の 「</game>」と「</gamelist>」の間に, MDRVC_XML.TXT の内容をすべて挿入します。 6・ファイル patch , MDRVC.COM と,上記XMLに登録したMDTファイルを MDRVC.ZIP というファイル名でZIP圧縮します。 このZIPファイルを 3 で作った PC88 フォルダにコピーします。 ■演奏 ・HOOT.EXEを起動します。 ・機種,ドライバ,曲名の選択は上下のカーソルキー,決定はスペースキーかエンターキーです。 ・「MDRV」→「pc88」→「MDRVC」の順に選択していくと,上記作業で設定したMDTの曲名が表示されます。 ・曲名を決定すると演奏を開始します。 ・演奏中でもカーソルキーで他の曲を選択できます。決定するとその曲を演奏します。Pキーを押すと演奏を中止します。 ■不都合 今のところ,次のような不都合が生じています。 これは,私TDAの対応の悪さが原因と判断していますので,この不都合についてHOOTやMDRV,各曲の作成者に 問い合わせたり,意見を言うことはしないようにしてください。 ・曲によってSSGパートが演奏されない。 →HOOTを起動して1曲目ではちゃんと演奏できていることから,MDRVCの初期化がうまくできていないようです。 バックスペースキーで「MDRVC」を表示させ,再度それを選択,決定することにより MDRVC.COMを再ロードすることにより回避できます。 ・PCMデータに対応していない。 →手抜きしてます。(^^;) 研究中です。 ご意見,ご質問などはTDA−NETWORKの掲示板「■88教会■」をご利用下さい。