2001.6.7
バイトの帰り。午前0時を回った頃。
駅を出ると、夜空は快晴。とてもきれいなブルー。緑がかった空。今日は星が瞬いている。
教科書で見た記憶のある星の並びに気がついた。あ、あれ、北斗七星だ。
生まれて初めて、肉眼で星の並びを確かめることができた。この町に10年以上住んでるのに、どうして、こんな北斗七星の空がすぐ近くにあることに気付かなかったんだろう。
北斗七星は春だったっけ? 小学校の教科書の記憶をハードディスクを回転するように辿る。家につき、部屋に急ぎ、新札幌のプラネタリウムでもらった星座の早見表をさがす。特に必要を感じないでいたものが、突然、宝物のようになった。
あ、ネットで調べればいいやと思い、「北斗七星」で検索。やっぱり春のものだ。ついでに、北斗七星は、星座ではないこともわかった。
ずっと、星座になんか全然興味なく生きてきた。望遠鏡なんか欲しいと思ったこともない。もったいないことしてた。
今のバイトを初めてから、遅い時間に帰ることが多くなった。冬のある夜、月ってこんなにきれいなのかと感動した。雪に囲まれたとても静かな町に輝く月はとても美しい。明るくて眩しくて、あるいは近視と乱視のせいか、どうしても輪郭を正しく読み取れない。
それからというもの、夜空を見上げながら帰ることが多くなった。どうも気になる。昨日まで月ばかり見てたんだけど、今日から星も興味の対象になった。
北斗七星がきれいに見えたので、写真にでもとろうかともおもったけど、そんなことはくだらないので、やめた。
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