GOOD TIME 真駒内アイスアリーナ公演

「GOOD TIME」のライブレポートは途中までつくりながら、そのまま放置していた。忘れられないライブだったので、いつかは書こうと思いながら4年たった。ふいに書きたくなったので、ほぼ書き下ろしで4年越しの「GOOD TIME」ライブレポを仕上げた。

1999年のCHAGE & ASKAの20周年イヤーは福岡ドームでめでたく完了。ASKAさんは、またまたソロ活動に入った。シングル「good time」をリリース。そのままアルバムも出るんだろうと思ってたら、C&Aの韓国公演が開催されることになった。いろんな理由が重なって、ASKAさんは「On Your Mark」で泣いた。コンサート後、韓国から中継で生出演した「EZ TV!」でも、そこを突っ込まれて、ASKAさんが泣いてないですよと強がっていたのを覚えている。

すでにソロツアーのスケジュールが決まっていたのに、韓国公演が割り込んできたため、リハーサルなどの関係で、ツアー最初の数ステージがキャンセルとなった。その結果、札幌公演が初日になったのだった。ついでにソロアルバムも完成されなかった。思えば、C&Aのオリジナルアルバムがなかなか出ない現象は2000年から始まったのだ。

その「GOOD TIME」初日は、忘れられないものとなった。そりゃそうだ、とにかく外で待たされたのだ。10月にもなると、夜はそうとう冷え込む。そんな中、なんだかわからんが、開場時間から1時間半も待たされたのだ。

後からわかったことだが、ASKAさんは、体調不良で病院に連れて行かれてたそうだ。ちなみに、ASKAさんは後の札幌ドームでのカウントダウンのときも体調を崩している。札幌は鬼門なのかもしれない。

ようやく会場に入れる。半円形に飛び出したステージをワインレッドのカーテンが覆う。コンサートのステージというより、西欧のオペラ劇場みたい。

「good time」のインスト版「good life」が流れる中、カーテンが開く。白いジャケットと黒のインナーとパンツのASKAさん。「はじまりはいつも雨」の最初の部分だけ歌う。何が来るかな何が来るかなと思ったら、変化球で「どうってことないさ」、続いて「I'm busy」。意外なスタートに会場全体がちょっと戸惑う。もっとも、北海道民の性質のせいか、札幌の観客はおとなしめな上に、ツアーの初日という事が重なったこともあるだろう。もちろん後半戦は盛り上がったのだが、少し不完全燃焼の感も否めない。

10/7 真駒内アイスアリーナ セットリスト
  1. good life
  2. はじまりはいつも雨
  3. どうってことないさ
  4. I'm busy
  5. judge by myself
  6. 僕はすっかり
    - MC
  7. SCENE
  8. Days of Dream
    - MC
  9. good time
  10. 君が家に帰ったときに
    - MC
  11. ID
  12. 同じ時代を
  13. けれど空は青 - close friend -
  14. HELLO
  15. (ONE〜) Girl
  16. Now
  17. 晴天を誉めるなら夕暮れを待て
  18. はるかな国から
    - MC
  19. next door
    Encore
  20. Cry
  21. you & me

「next door」がライブで映えるということに驚いたし、「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」のギターでの歌い出しがかっこよかったりと、満足度はそれなりに高いライブだった。だが、ASKAさんやバンドメンバーもやはり気になったのだろう。翌日からはセットリストがかなり変わる。衣装も初日とは違って、ワインレッドのジャケット&パンツと黒のインナーだった。衣装は、その日によって、2種類のどちらかを選ぶのだろう。

10/8 真駒内アイスアリーナ セットリスト
  1. good life
  2. はじまりはいつも雨
  3. Tattoo
  4. judge by myself
  5. 僕はすっかり
    - MC
  6. 君が家に帰ったときに
  7. Days of Dream
    - MC
  8. you & me
  9. good time
  10. - MC
  11. 同じ時代を
  12. ID
  13. 月が近づけば少しはましだろう
  14. HELLO
  15. (ONE〜) Girl
  16. Now
  17. 晴天を誉めるなら夕暮れを待て
  18. はるかな国から
    - MC
  19. next door
    Encore
  20. 止まった時計(アコースティックver.)
  21. Cry
  22. けれど空は青 - close friend -

「I'm busy」「どうってことないさ」「SCENE」の代わりに、「Tattoo」「月が近づけば少しはましだろう」「止まった時計」が組み込まれ、曲順もかなり変わる。なくなった3曲は、ツアーでは初日だけの披露だった。そういう意味でも、初日はけっこう貴重なライブだった。ちなみに、「I'm busy」「どうってことないさ」は、後に恵比寿ガーデンプレイスで演奏され、さらに4年後、DVDにも収録されて日の目を見る。

初日は加速に時間のかかったライブが、2曲目にロックな「Tattoo」を入れた事で最初から熱くなるライブに生まれ変わった(2日目は、あまり遅れずにスタートしたことも手伝ったかも)。それと、初日の「you & me」で終わる構成がちょっと間の悪い感じだったのだが、「けれど空は青」を最後に持ってくることで最後も締まった。たった1日で選曲と曲順を修正するところに、プロだなあという畏敬の念を感じたライブだった。初日と2日目、内容の異なる2つのライブを堪能できて、得した気分でいっぱいだった。

ASKA CONCERT TOUR 「GOOD TIME」 ( 初回限定版 )
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ASKA CONCERT TOUR 「GOOD TIME」 ( 通常版 )

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